2024年に北米で発表されながら日本にはなかなか導入されなかった新型キックスが、ついに国内にも投入された。発売から約1カ月で1万台の受注を突破するほどノリに乗っているが、今回はそのキックスを迎え撃つライバルたちを見直してみよう。あくまでも机上での見解だが、参考にしてもらえれば幸いだ。
※記事内の価格および燃費はすべて2026年8月現在販売されているモデル
文:木内一行/写真:トヨタ、日産、ホンダ、マツダ
【画像ギャラリー】激戦のコンパクトSUV市場がさらにヒートアップ!(12枚)画像ギャラリー「電動化技術を進化させた日産のコアモデル」 日産・キックス
2026年6月に日産が満を持して日本へ投入した新型キックス。2020年に導入された初代は、手頃で扱いやすいボディと日産自慢のe-POWERを採用し、大激戦が繰り広げられるコンパクトSUV市場で一定の人気を獲得してきた。
今回モデルチェンジした2代目は日産渾身の1台で、プラットフォームからパワートレインまで刷新したオールニューだ。
まず見た目の変化が大きく、先進的で大胆なデザインのボディは全長4365×全幅1800×全高1615mmのスリーサイズを持ち、初代よりも75mm長く40mm幅広になった。サイズ的にはコンパクトな部類に入るが、その存在感は初代の比ではない。
インテリアもモダンかつ先進的で、ボディの大型化に伴い室内空間も拡大。特に後席の快適性が向上したという。
核となるパワートレインは第3世代のe-POWERを国内で初めて搭載。モーターと発電機、インバーター、減速機、増速機の5つを一体化したことが特徴で、発電用に1.4リッターエンジンを採用することにより23.4〜25.7km/L(FF)、20.1〜21.5km/L(4WD)という低燃費を実現している。
また、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を採用したことも見どころで、トルクを向上させたモーターとブレーキを統合制御することで、気持ちの良いコーナリングと快適な乗り心地を手に入れた。
ちなみにフロントモーターの最高出力は143psで、4WDのリア用は68psとなる。
そして気になる価格は、FFが299万9700円〜389万8400円、4WDが334万9500円〜424万8200円。初代と比べると最廉価グレードこそ大差ないが、それ以外の上がり幅はかなり大きい。
初代は最も高額なオーテック(4WD)でさえ約370万円だったから、その差は55万円以上にもなる。しかし先進のメカニズムと最新の安全装備、プロパイロット全車標準装備などを考えれば、その差は決して大きくないはずだ。
「コンパクトSUV市場を牽引するベストセラー」 ホンダ・ヴェゼル
毎年新車販売台数の上位にランクインし、今やホンダの屋台骨にまで成長したヴェゼル。そんな同社のドル箱が、キックスのライバルの一番手だ。
現行ヴェゼルが登場したのは2021年。初代よりもクーペ的な雰囲気が強まったボディは、全長4330×全幅1790×全高1590mmとキックスに近い。
さらに、低全高のファストバックスタイルながら高効率パッケージにより、乗員全員が心地良い空間と大人がゆったりくつろげる後席、使いやすいラゲッジスペースを実現している。
パワートレインはガソリン仕様もあるが、中心はもちろんハイブリッド。1.5リッターエンジンを用いた2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は、状況に応じてEVモード、ハイブリッドモード、エンジンモードの3つを使い分け、運転の楽しさを進化させつつ優れた燃費性能を実現。FFは25.3〜26.0km/L、4WDは21.3〜21.5km/Lを達成している。
そのハイブリッドの価格はFFであれば299万8600円から狙え、最高値のRSでも374万8800円。4WDはそれぞれ22万円増となる。ホンダセンシングはグレードにより機能は異なるが、基本は全車標準装備。ただ、下位グレードはナビ未装着だ。
【画像ギャラリー】激戦のコンパクトSUV市場がさらにヒートアップ!(12枚)画像ギャラリー














コメント
コメントの使い方