2026年7月16日に発売となった新型「エルグランド」。筆者は6月末にこの新型エルグランドを予約注文し、発売まもない7月下旬、納車されました。
それからおよそ3週間が経過した8月中旬時点で、走行距離は1200kmに到達。近所への買い物をはじめ、一般道やワインディング、高速道路など、さまざまな場面で乗るうちに、短時間の試乗ではわからなかった、このクルマならではの「気持ちよさ」と「安心感」を実感しました。
その一方で、実際に所有したからこそ気づいた点もあります。今回はオーナーの視点から、新型エルグランドの「気持ちよさ」と、3つの気になる点を率直にお伝えします。
文:吉川賢一/写真:NISSAN、エムスリープロダクション
【画像ギャラリー】これが新時代の高級ミニバン!! 日産新型「エルグランド」をじっくり見る(23枚)画像ギャラリー街中でこそ分かる「スルスル」とした気持ちよさ
新型エルグランドの走りで最初に「気持ちいい」と感じたのは、意外にも30〜50km/h程度で流す街中でした。
アクセルを踏むと、巨体が「スルスル」と滑らかに動き出します。発電用エンジン+モーター駆動のe-POWERですが、フィーリングはBEVに近く、加速がとにかく滑らかです。単にゆったり走るだけでなく、操作に対して車体が素直に反応するため、大型ミニバンを感じさせない軽快感があります。
静粛性の高さも特筆レベルです。ロードノイズや風切り音は極めて小さく、発電用エンジンが始動しても稼働音はほとんど気になりません。足回りも優秀で、小さな段差なら何事もなかったかのように通過し、通過後の揺れ戻しも少なく抑えられています。
街中では優雅な乗り味の「COMFORT」モードが好印象ですが、もう少し挙動をシャキッとさせたい時は「STANDARD」を選ぶと、車体の動きがすっと収まり、フラット感が増します。
「スムースストップ制御」も気に入っています。停車直前にブレーキを絶妙に緩め、カックンブレーキを防いでくれます。同乗者の頭揺れや乗り物酔いを防ぐには丁寧なペダル操作が欠かせませんが、その一部をクルマ側が担ってくれるため、ドライバーが必要以上に神経を使わずに済みます。
ドライバーの操作には素直に反応しながら、静かで滑らかな走りによって、同乗者には穏やかな移動を提供できる。この組み合わせが、新型エルグランドの低速域で感じる「気持ちよさ」だと思います。
高速道路で実感する「圧倒的な安心感」
80〜100km/h巡航での高速域では、低速域とは異なる頼もしさを発揮します。
まず感じるのは高い直進安定性です。ステアリングの手応えが適度で、車線変更では狙ったラインへスッと車体を移動させられます。
高速走行では「STANDARD」モードが扱いやすく、起伏のある路面でもフラットな姿勢を維持してくれます。合流など素早い加速が必要な場面では「SPORT」に切り替えるとよりレスポンスよく動いてくれます。
全高のあるミニバンゆえ、ある程度のロールは覚悟していましたが、コーナーでの傾きは最小限。突然の横風に対しても進路が乱れにくい点には感心しました。
新東名や東北道などの120km/h区間でも、この安心感は揺らぎません。細かな修正操舵をする場面が少ないため、余計な力が入りにくく、長距離を走っても疲れにくいと感じ、「このクルマなら、まだ先まで行けそうだ」と思わせてくれる余裕と頼もしさがあります。
街中では「静かでスムーズ」、高速道路では「安定していて頼もしい」。速度域を問わずドライバーに余計な緊張感を与えない点は、新型エルグランドの大きな長所だと感じています。



























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