日本屈指の名門車! 歴代スカイラインとクラウンの「ベスト&ワースト」ランキング

 トヨタと日産という国産2大メーカーだけでなく、日本車という括りでも屈指の名門車といえば、クラウンとスカイラインだろう。

 クラウンは1955年に誕生し、今年で65周年。スカイラインも1957年に誕生し、60年を超える歴史を持つ名門だ。惜しむらくは、かたやクラウンが今も堅調な人気を誇るのに対し、スカイラインは全盛期と比べてかなり衰退してしまったことだろうか。

 それでも、これだけ長い間、ひとつの車種を作り続けることは容易ではないし、作り続けたからこそ、多くのファンが育ち、「クラウンなら“あのモデル”」、「スカイラインは“このモデル”」と、世代世代でベストのモデルが生まれてきたのだろう。

 一方で、長い歴史を持って入ればこそ、チャレンジング過ぎて失敗してしまったモデルもあるだろう。クラウンは15代、スカイラインは13代にわたる、歴代モデルのなかで、ベストとワーストは? さまざまな意見があるだろうが、本稿では以下、片岡英明氏が選ぶ「ベストとワースト」を見ていきたい。

文:片岡英明
写真:TOYOTA、日産
ベストカー 2020年6月10日号

【画像ギャラリー】本稿で登場したクラウン&スカイラインの全「ベスト&ワースト」を写真で見る!


クラウンのベストは最も売れた8代目

8代目クラウン(4ドアハードトップ)/1987年登場

 日本人の心のなかに深く刻まれているクルマがトヨタのクラウンと日産のスカイラインだ。60年を超える長い歴史を誇り、歴代のクラウンとスカイラインは多くのオーナーを魅了しただけでなく日本の景色にも溶け込んでいる。

 クラウンは日本を代表するプレステージカーだ。7代目が使った「いつかはクラウン」のコピーからわかるように、日本の風土に根ざした高級車である。プリンス自動車が生んだスカイラインも日本人が好むスポーツセダンだ。

 個人的にベストと思えるクラウンは、1987年に登場した8代目のS130系である。4ドアハードトップはワイドボディを採用し、今に続く流れを作った。

 また、エアサスペンションやトラクションコントロールなど、先進的な装備を数多く採用し、途中で新世代の直列6気筒エンジンも積んでいる。歴代で最も売れたのも、この8代目だ。

12代目クラウン “ゼロクラウン”/2003年登場

 観音開きの初代クラウンも日本の高級車像を築いた名車として上位にランクしたい。3代目の「白いクラウン」はオーナーカー市場やハードトップ市場を切り開いた。

 21世紀になってからの作品では2003年に新しい価値を提案し、「ゼロクラウン」の名で登場した12代目のS180系を高く評価したい。

9代目クラウン/1991年登場

 逆にワーストとしたのは、ベスト車の次に登場した9代目のS140系だ。バブルの絶頂期に開発されたが、デザインは高級感に欠けていた。

 また、セダンもワゴンも出していない。これは8代目の実力が高かったからだが、悪い例を作ったといえる。ちなみに4代目のデザインは酷評されたが、今見るとカッコいい。

クラウン 歴代モデル ランキング/評価:片岡英明

スカイラインはやはり競合を圧倒した「R32型」

8代目スカイライン(R32型)/1989年登場

 スカイラインは、失った信用を回復し、技術的にもライバルを圧倒していた8代目のR32系をベストとした。

 この8代目も今までの流れをゼロに戻し、新しい評価基準から生まれている。2Lの枠にこだわったエンジンは気持ちよく回ったし、ハンドリングもヨーロッパの高性能スポーツモデルを凌駕していた。また、異次元の走りのGT-Rを復活させたことも好印象だ。

4代目スカイライン “ケンメリ”/1972年登場

 ハコスカ、ケンとメリーなどの愛称で呼ばれている3代目と4代目も名車だ。当時の国産車としては、走りの質が高かったし、売れた。

11代目スカイライン(V35型)/2001年登場

 これとは逆に、スカイラインを窮地に追い込んだワーストが11代目のV35系だ。エンジンなどのメカニズムを変えただけでなく伝統の丸型テールも廃した。走りの実力も平凡だからファンは怒ったのである。

スカイライン 歴代モデル ランキング/評価:片岡英明

◆  ◆  ◆

 もちろん、このランキングに異論はあるだろう。世代によってもクラウン、スカイラインの「ベスト」のイメージは異なるはずだ。

 だが、裏返せば両車ともにそれだけ長い歴史と多くの歴代モデルがあり、甲乙つけがたい優れたモデルを送り出してきたということに他ならない。

 それぞれの世代の人々が駆け抜けた“青春”には、時代時代のクラウンやスカイラインがいたはずだ。

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