スカイラインはやはり競合を圧倒した「R32型」
スカイラインは、失った信用を回復し、技術的にもライバルを圧倒していた8代目のR32系をベストとした。
この8代目も今までの流れをゼロに戻し、新しい評価基準から生まれている。2Lの枠にこだわったエンジンは気持ちよく回ったし、ハンドリングもヨーロッパの高性能スポーツモデルを凌駕していた。また、異次元の走りのGT-Rを復活させたことも好印象だ。
ハコスカ、ケンとメリーなどの愛称で呼ばれている3代目と4代目も名車だ。当時の国産車としては、走りの質が高かったし、売れた。
これとは逆に、スカイラインを窮地に追い込んだワーストが11代目のV35系だ。エンジンなどのメカニズムを変えただけでなく伝統の丸型テールも廃した。走りの実力も平凡だからファンは怒ったのである。
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もちろん、このランキングに異論はあるだろう。世代によってもクラウン、スカイラインの「ベスト」のイメージは異なるはずだ。
だが、裏返せば両車ともにそれだけ長い歴史と多くの歴代モデルがあり、甲乙つけがたい優れたモデルを送り出してきたということに他ならない。
それぞれの世代の人々が駆け抜けた“青春”には、時代時代のクラウンやスカイラインがいたはずだ。
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