駐車場で知らないうちに愛車に付けられてしまう「ドアパンチ」。小さな凹みや線キズ程度でも、修理方法によっては思わぬ出費になることがある。デントリペアなら1万〜3万円程度で済む場合もあるが、板金塗装が必要になると5万〜15万円ほどかかることも。修理費用の目安と保険の注意点を解説する。
※本稿は2026年9月のものです
構成、文:フォッケウルフ/写真:ベストカー編集部、AdobeStock ほか(トップ画像=Tricky Shark@AdobeStock)
初出:『ベストカー』2026年10月10日号
ドアパンチによるダメージの修理内容と費用
万が一、ドアパンチの被害に遭ってしまった場合、衝撃の強さや当たり方によって、ボディにはさまざまなダメージが残る。
まず最も多い症状が、凹みである。エクボのようなくぼみや縦にうっすら伸びた線状の凹みなどが見られることがある。次によくあるのが線キズだ。相手のクルマの塗装が自車に付着して、色付きの線キズが残ることもある。
また、相手のドアのエッジが硬かったり当たりどころが悪かった場合、クリア層にひび割れが生じることもあり、かなり強い衝撃を受けると、自車の塗装面も削れて下地が露出するほど深刻なダメージを負ってしまうこともある。
薄い線キズであれば、コンパウンドなどで拭き取って自分で消すこともできる。
しかし凹みとなると、市販のDIYキットを使用して自分で修復できることもあるが、失敗して悪化させるリスクを考えると、やはりディーラーや整備工場といったプロに修復を依頼するほうが、最終的な仕上がり面からもベターだろう。
塗装を剥がさずに専用工具で裏側から押し出して凹みを元に戻す「デントリペア」であれば、地域や業者にもよるが、基本費用はだいたい1万から3万円ほど。
塗装にひびが入っていたり剥がれてしまっている場合は、板金塗装込みの修復費用で、5万から15万円程度が相場となっている。
近年はアルミパネル採用車も増えているが、ドアパネルが鉄(スチール)かアルミかによっても費用や期間が差が出る。アルミは鉄より作業難易度が高く、特殊な工具や工程を必要とするため、工賃も鉄の2倍以上かかるケースもある。
ドアパンチに備える自動車保険
万が一のドアパンチに備えるために入っておきたい保険といえば、やはり一般型の車両保険である。
エコノミー型の車両保険では、補償が「車対車」に限定されてしまい、相手のクルマや運転者が特定できない当て逃げのドアパンチでは補償対象外となるケースが多くなる。
しかし、一般型車両保険であれば、自損事故はもちろん、当て逃げや相手の特定できない接触にも幅広く対応していることが多い。ただし、保険料は高くなる。
【懐かしい】凹んでも元に戻るクルマが存在した?
サターンのボディは、外板パネルに鉄ではなく「熱可塑性樹脂(ポリマーパネル」が採用されていた。この素材は、ゴムのように高い弾力性を持っており、軽い衝突やドアパンチ程度の衝撃であれば、凹みを押し戻して元の形状に戻る性質があった。
しかし、温度変化による熱伸縮性の大きさや成形に時間がかかるなどの弱点により使われなくなっていった。
【画像ギャラリー】小さな凹みでも修理代が高額に!? ドアパンチで付くキズやダメージをチェック!(6枚)画像ギャラリー









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