2004年に登場したホンダ「エディックス」は、前席3名・後席3名の「3人×2列=6人乗り」という、国産乗用車では極めて珍しいシートレイアウトを採用したコンパクトミニバンです。全幅1,795mmというワイドなボディを活かし、中央席を少し後方にスライドさせる「V字シート配置」によって、大人3人が並んでも肩が触れ合わない居住性を確保しました。今回は、その革新的なパッケージングや内装のギミックを、当時の貴重な写真とともにお届けします。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、ホンダ
エディックスの外装
エディックスは3×2ミニバンをコンセプトに、新たな価値観を持ったミニバンとして開発された。
外装はスポーティー&ダイナミクスを突き詰めて仕上げており、短い全長によって強調されたウェッジシェイプが生み出す、躍動感に充ちた力強いサイドビューが印象的。
斜めに切り落とした造形のルーフエンドと、低重心なワイドスタンスを強調する横基調のデザインが特徴。
エッジを利かせたヘッドライトを採用することで、ミニバンに現れやすい塊感を引き締めシャープな印象に。
エディックスの内装
インパネはモダン&ハイクオリティーをテーマにデザインされており、楽しいコミュニケーションが取れるようにしつつ穏やかに過ごせる空間に。
オーディオの操作パネルはセンターコンソール中央部に集約。見やすい大型液晶ディスプレイも装備。
センターコンソール下部には収納が装備されており、より利便性の高いものに仕上がっている。
全グレードでメーカーオプションだったリアカメラ付音声認識ホンダHDDナビゲーションシステムはハードディスクの大容量化や処理能力向上によってスピーディーな操作が可能に。
ハンドルには音声操作用のボタンが配置。走行中でもルート検索が可能になっていた。
さらにオーディオ関連の操作もハンドルのスポーク部分で可能だったため、利便性が高いものに仕上げられていた。
メーターには自発光式のものが採用。グレードによって白色のものとオレンジ色のものが存在していた。
プログレッシブコマンダーはジョイスティックとダイヤル式のものが組み合わされたもので、複数の操作が一か所で行えるのに加え、画面上とリンクしたイメージ通りの操作が可能だった。
スマートカードキーシステムを採用することで、より便利な乗り降りを可能に。
スピーカーをフロントピラー部に設置することで、より乗員の耳に音が届きやすい構造とした。
フロントシートにはペットボトルを3本置くことができるドリンクホルダーが装備されていて、スペース効率と利便性を両立。
センターシートはロングスライド機構が装備されていたため、他のクルマにはできないシートレイアウトが実現できた。
シートカラーにはオレンジ系のエスプレッソをはじめ、ウォームグレー、ブラックの3色が設定されていた。シート表皮にはスウェード調ファブリックを採用し、肌触りの良い表皮に仕上げた。
シートポケットもしっかりと装備されており、無駄なスペースは作らないというホンダの意気込みが伝わってくる。
センターシートを倒すことで物置にも変身するようにすることでシーンに応じて多彩な使い方ができる点に工夫を感じる。
センターシートを1列目も2列目も倒すことで、サーフボードのような長いものも積むことが可能だった。
また全長がたった4.2メートルほどしかないボディサイズにもかかわらず、大きな荷物を積んだ状態で4名乗車できることは斬新なアイデアだった。
エアバッグにはセンターシートの乗員の安全を確保するために、大型のものが採用。安全性もしっかりと考えられたものに。
エンジンには2L DOHC i-VTECエンジンと1.7L VTECエンジンを用意。2Lモデルは全域で余裕のある走りを実現するために、吸気慣性効果が得られる可変管長インテークマニホールドを採用。
一方で1.7Lモデルは実用性を重視した仕上がりになっていて、低・中速トルクが豊富になるような吸気システムを採用した。
























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