日本を代表するSUVとして40年以上の歴史を誇るパジェロ。かつてはサイズ違いのパジェロも販売されていたが、残念ながら現在は本家のみとなってしまった。しかし、そんなファミリーが復活する予定! そこで、これまでにリリースされたパジェロファミリーをおさらいしておこう。
文:木内一行/写真:日産、三菱自動車
【画像ギャラリー】大小そろった「パジェロ一族」がスゴすぎる!(10枚)画像ギャラリー「パジェロがもっと身近な存在に」
7年ぶりに日本で復活し、話題沸騰中のパジェロ。
そんな中で今注目されているのが、新たなパジェロファミリーの存在だ。メーカーからもパジェロのシリーズ展開がアナウンスされ、今後の進展に多くのファンが期待を寄せている。
SUV(RV)ブームを牽引して多くのファンに愛されたパジェロは、ジープ譲りのタフな走破性を軸に乗用車のような高い快適性や扱いやすさを備え、国内外で高く評価されてきた。
また、80年代後半から続いたアウトドアブームに加え、90年代半ばからはスノボ人気も急上昇。そういったこともあり、90年代はSUVの人気が非常に高かったのだ。
しかし、パジェロのような本格SUVとなるとどうしても身構えてしまうし、都市部では持て余したり大きさが気になる人もいる。そして、このような時代背景やユーザーニーズから生まれたのがパジェロミニだった。
「兄貴分の走破性をスモールSUVで楽しむ」
1994年にデビューしたパジェロミニは、本格的なSUV性能と軽自動車の扱いやすさや手頃さ、経済性を兼ね備えた新発想のスモールSUV。
見た目はパジェロをそのまま軽自動車規格に縮小したもので、前後オーバーハングを切り詰めることで悪路走破性を向上。ボディはモノコック構造がベースながらラダーフレームのような部材を組み合わせたビルトインフレームタイプとし、強靭な骨格を作り上げている。
一方、ストラット/5リンク式のサスペンションを採用することで、オンロードでのしなやかな走りを実現。ミニカダンガンにも採用されるDOHC20バルブターボエンジンも搭載し、クラストップレベルの動力性能を発揮したのだ。
そして、アクティブ系はもちろんシティ派ユーザーも獲得したパジェロミニは、1998年10月に軽自動車の新規格に合わせて2代目へモデルチェンジ。
基本的なコンセプトは初代から大きく変わらないが、新衝突安全強化ボディ「RISE(ライズ)」を採用しつつ全長全幅に加えホイールベースも拡大。安全性や居住性とともに走行安定性も向上した。
この2代目は度重なるアップデートと多くの特別仕様車や限定車を投入することで、2013年まで販売。15年にも及ぶロングセラーモデルとなったのだ。
なお、中古車市場では初代の流通量こそかなり少なくなっているものの2代目は豊富。相場もジムニーほど高騰していないし、悪路で酷使されたような個体も少ないので手が出しやすい。
【画像ギャラリー】大小そろった「パジェロ一族」がスゴすぎる!(10枚)画像ギャラリー「軽をベースにサイズアップしたコンパクトSUV」
話は前後するが、三菱はSUVのフルラインナップを構築するべく、初代パジェロミニに続く一手を打った。それが1995年デビューのパジェロジュニアだ。
ジムニーとジムニーシエラのような関係で、パジェロミニをベースに大型バンパーとワイドフェンダーを装備して登録車サイズに拡大。
エンジンは新開発1.1リッター直4の4A31を搭載し、5MTと3ATを設定。駆動方式は、走行中に2WD/4WDの切り替えが可能なイージーセレクト4WDのみだった。
このパジェロジュニア、見た目はパジェロミニより迫力があるしエンジンも力強いが、あくまでも軽自動車の拡大版だったため居住空間の狭さなどがネガとなり販売は苦戦。
今では大人気カテゴリーに成長したコンパクトSUVのはしりと言える存在だったが、1世代で消滅してしまった。
販売期間が短く、なおかつ人気も決して高いわけではなかったため、現在の中古車流通量はごくわずか。しかも、特別限定車の「フライング パグ」が多くを占める異様な状況となっている。













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