「車名もシャシーも変えて心機一転リスタート」
1998年にはパジェロジュニアの後継に当たるパジェロイオが誕生した。
軽自動車ベースだった先代の反省を活かし、ボディとシャシーを新設計。当初は3ドアのみだったが約2カ月後には5ドアが追加され、実用性や利便性にも優れるコンパクトSUVとしてファミリー層からも注目されるようになった。
また、ピニンファリーナと共同でデザイン開発した「ソレント」や真っ白な「パールパッケージ」、ターボエンジン搭載の「TR」などをラインナップし、都会志向や走り好きのユーザーからも人気を獲得。ストラット/5リンクが生み出すしなやかな走りも、ライト層から支持されるひとつの要因だった。
一方、パジェロの名を冠するだけあり優れた走破性も持ち合わせている。大型断面フレームをビルトインしたモノコックボディは強靭かつ軽量で、4WDシステムは4つのモードを選択できるビスカスカップリング式フルタイム4WDシステム「SS4-i(スーパーセレクト4WD-i)」を採用。後にVCU付きセンターデフ方式フルタイム4WDが一部グレードに設定された。
そして、手頃なボディサイズや快適性と走破性をうまくバランスさせた走りを武器に、コンパクトSUVとしての地位を確立。
ただし、当初こそ販売も順調だったが次第に尻すぼみ状態になり、2007年に国内での生産を終了。パジェロジュニアに続き1代限りで姿を消してしまったのだ。
とはいえ8年半も生産されていただけに、中古車市場での流通量は豊富だろうと考えるのが普通。しかし実際には驚くほど少なく、極端な値崩れもない。
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