なぜモデルチェンジ減少? 大規模マイナーチェンジ車の狙いと評価

各メーカーのモデルチェンジの周期の見極め方はいかに?

 フルモデルチェンジやプラットフォームを刷新する周期の見極め方は、メーカーによっても異なる。

ヴォクシー3姉妹のプラットフォーム周期は長い
ヴォクシー3姉妹のプラットフォーム周期は長い

 例えばホンダステップワゴンは比較的短い期間でプラットフォームを改め、トヨタヴォクシー系3姉妹車は周期が長い。

 ホンダの開発者は「ヴォクシー系3姉妹車のように好調に売れれば、ウチならフルモデルチェンジの度にプラットフォームを新開発できる。

 しかしトヨタはそれを行わず、従来のプラットフォームを補強したり流用する」と述べた。

 プラットフォーム開発も含めて、コストに対する見方はメーカーによって違う。ホンダは刷新しやすく、トヨタはハードルが高いようだ。

 そして近年では、マイナーチェンジで可能なことが増えたものの、フルモデルチェンジしないとできないことも依然として残る。

フルモデルチェンジしないとホンダセンシングを装着できないという。(ホンダセンシングイメージ画像)
フルモデルチェンジしないとホンダセンシングを装着できないという。(ホンダセンシングイメージ画像)

 ホンダの開発者は「軽自動車の場合、ホンダセンシング(安全装備+運転支援機能)は、フルモデルチェンジを行わないと装着できない。

 N-WGNもマイナーチェンジでは対応できず、現行型の登場まで待つ必要があった」と述べた。

 フルモデルチェンジとマイナーチェンジを上手に使い分けることが、今後のクルマの健全な進化に繋がる。

 特に昨今のようにフルモデルチェンジが難しくなると、マイナーチェンジを確実に行うことが大切だ。

 他車のフルモデルチェンジで採用した先進装備を、時間を置かずに他車にもマイナーチェンジで採用することが求められる。このマイナーチェンジの活用は、マツダが上手に行っている。

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