後付けの「踏み間違い加速抑制システムII」を設定した意義は大きい
次に後付け装着の装備となる「踏み間違い加速抑制システムII」。従来の「踏み間違い加速抑制システム」の機能強化を図りつつ、システム構成の見直しを受けた。
新車だけでなく、進化した最新の加速抑制システムを後付けで取り付けられるのは大きな意義があると思う。
「プラスサポート」機能と同様に、車両前方に障害物がない場合でもペダルの踏み間違い操作を検知した際には、車両の加速を抑制する「急アクセル時加速抑制」機能を追加した。
また従来のシステムにある、前方の障害物を検知し、加速抑制をする機能や、後退時に加速を抑制する機能に加え、後退時に障害物の有無に関わらず加速を抑制するなど、より幅広いペダル踏み間違い事故の抑止、軽減に貢献することが狙い。
国土交通省が2020年4月に創設した、後付障害物検知機能付ペダル踏み間違い急発進抑制装置の性能認定制度に対応しているの点にも注目したい(本制度で初の認定を取得)。
すでに販売された車種向けを対象として販売され、プリウスについては2015年12月~2020年6月生産のインテリジェントクリアランスソナー“非装着車”で、完全な後付け設定となる。
気になる追加装備にかかる費用は3万8500円(税込み、取り付け費用など諸経費を含まず)。従来商品に比べ1万7600円安の低価格を実現した。
今後の設定車種としては、SAI(2009年10月~2018年2月販売)が2020年11月発売予定。クラウン(2008年2月~2012年12月販売)、マークX(2009年10月~2016年11月販売)は2021年1月発売予定。順次対象車種を拡大していくとしている。
とはいえ、まだまだ対象車種は少ないので、先代プリウス(2009~2015年)をはじめとする10年程度前のクルマや、トヨタがマツダやスバルにも供与している従来型の後付け式「踏み間違い時加速抑制装置」(生産はデンソーが手がける)についても、早急に今回の「踏み間違い加速抑制システムII」にアップデートしていってほしい。
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