実際にロードサービスを呼んでアプリの使い勝手をチェック!
今回はJAF東京支部の協力のもと、バッテリー上がりという想定で実際にアプリでロードサービスを呼んでみた。実際の画面操作は画像とともに解説していこう。
アプリを起動すると中央にデジタル会員証を表示するボタン、その左下にロードサービスを要請するボタン、右下にはクーポンを探すボタンが現れる(写真1左)。
ロードサービスをタップすると、まずクルマを止めて、安全な場所に移動することを薦められる(写真1中央)。
確認ボタンをタップすると、会員情報と車両情報が表示され、対象の車両を選んで決定を押して進むと、車両の位置が地図上に示され、一般道/高速道路/自宅/駐車場という3つの環境を示すボタンから1つを選択して進む。
続いてクルマのトラブルの症状についての選択ボタンが現れる。該当するボタンをタップするのだが、バッテリー上がりの場合はまず「エンジンがかからない」を選ぶと次のページで「駐車中」か「走行中」かを選ぶ(写真1右)。
続いて駐車中を選ぶと「バッテリー上がり」と「わからない」の2つのボタンになり、そこからバッテリー上がりを選択(写真2左)。
すると再び会員情報や車両情報、位置情報などこれまで確認した情報が表示される(写真2中央)。送信すればJAFへの救援要請は完了する(写真2右)。
アプリ上で表示される項目から選択していくだけなので、立ち往生で脳内がパニックになっている時でも使いやすいし、症状が分からず選択できない場合などはアプリ操作中からも電話で相談することが可能なのは親切だ。
こうして予め設定されている質問への答えや位置情報から、今やAIが判断してサービスカーの選定を行なってくれるのだとか。これにより省人力化と迅速で正確な配車を可能にしているのだ。
要請後はサービスカーの位置情報がアプリ上で確認できて、近付いてくる状況をプッシュ通知で知らせてくれる。これは待っている間の不安を軽減させてくれるだろう。
JAFロードサービスの上位3位は相変わらず
そしてJAFロードサービスによる救援作業は、1年におよそ210万件以上。そのなかでもロードサービス救援作業の上位3種は1位バッテリー上がり、2位パンク、バースト、3位キー閉じ込みなのだそうだ。
ちなみにちょうど1年前、2019年のお盆期間、8月10日(土)〜8月18日(日)にJAFのロードサービスが出動した際の故障内容の上位5位は以下の通り。
1位:過放電バッテリー/1万9100件(構成比29.48%)
2位:タイヤのパンク、バースト、エア圧不足/1万2419件(構成比19.17%)
3位:破損、劣化バッテリー/4083件(構成比6.30%)
4位:キー閉じこみ/3829件(構成比5.91%)
5位:落輪、落込/3749件(構成比5.79%)
バッテリー上がりが多い理由について、JAF東京支部ロードサービス隊の増田圭亮さんに尋ねてみた。
「最近のクルマはスマートキー、ドラレコなどで待機電力が増えているのも原因の一つでしょう」。
なるほど、ハザードランプやライト類の消し忘れなども依然として一定数ありそうだが、最近のクルマは電子制御のカタマリだけに、待機電流が増えていてもおかしくない。
ドラレコで駐車監視を使っていれば、駐車中のバッテリーの負担は大きくなる。消費電力はわずかだが、タマにしか乗らなければ、放電により電圧が低下し始動時のバッテリーの負担は大きくなってしまう。
アイドリングストップ車は専用バッテリーによって充放電に対する能力や耐久性を高めているが、バッテリーの負担が大きいのも事実で、急激にバッテリーの能力が低下してバッテリー上がりを起こす可能性もある。
ロードサービスがますます便利になったのは喜ばしいことだが、できれば路上での立ち往生や自宅駐車場で走行不能になることは避けたいものだ。であれば、まずはバッテリー上がりをなるべく防ぐことを心がけたい。
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