マツダ CX-3 苦戦の訳と復調の兆し 1.5Lが最初から欲しかった!?


1.5ガソリン車こそ「ベストなCX-3」

 本稿執筆のために借用したCX-3の1.5ガソリン車は、上級の「15Sツーリング(FF)」で価格は199万1000円だ。

CX-3 15Sツーリング(FF)価格:199万1000円

 久々にCX-3に乗ると、旧デミオオーナーだった筆者にとっては、クオリティの高いインテリアが懐かしくもあり、好印象。

 運転すると「価格も含め今まででベストなCX-3」という印象が残った。具体的に見ていくと、まず動力性能は1210kgの車重に111馬力ということもあり、ごく普通である。

 フル乗車の際などはパワー不足を感じるケースもあるかもしれないが、アクセルを深く踏むと耳障りではないエンジン音を伴いながら活発に回転を上げるので、ストレスを感じることはなさそうだ。

 また、CX-3は改良により少しずつ乗り心地も改善されているものの、今まで18インチタイヤ装着車以外のCX-3に乗った記憶がなく、筆者は良い印象がなかった。

 それが1.5ガソリン車は、タイヤを16インチにしたことがプラス要素となっているようで、乗り心地に大きな不満はないというレベルに改善された。

タイヤのサイズが、18インチから16インチになったことで、乗り心地が改善された

 不満を挙げるなら、2Lガソリン車や1.8Lディーゼルターボ車との差別化や価格のためという要因もありそうだが、先行者追従型のアダプティブクルーズコントロールや操舵支援といった運転支援システムの設定がないこと。

 これに関しては、先行者追従機能のない通常のクルーズコントロールだけでも装備されれば、なお良かったと思う。

 また、燃費はWLTCモードの17.0km/Lに対し、流れのいい幹線道路と首都高を中心に300kmほど走って14km/L台半ばだった。総合するとCX-3の1.5Lガソリンは全体的に普通という印象だ。

CX-3の1.5Lガソリン車は価格が約200万円と、競合SUVよりリーズナブル。購入の決め手にもなるだろう

 しかし、1.5L級ガソリンエンジン搭載の競合SUVよりも安い約200万円の価格なら、2人乗車までを中心としたシティユースに使われることが多いであろうCX-3のキャラクターも考えれば、CX-3が気になる人には大きな後押しとなる存在なのは間違いないだろう。

 それだけにCX-3の販売台数は今年6月/1142台、7月/650台と新型コロナウイルス禍の影響も考えれば復調傾向で、販売比率でも1.5Lガソリンは現在全体の約80%を占めているという(ちなみに2Lガソリンは約9%、1.8Lディーゼルターボは約11%だ)。

 1.5Lガソリンの登場が「あと1年早ければ」と感じることである。

次期CX-3が進むべき道は?

 現行モデルでの絶版も噂されたCX-3だが、どうやら次期モデルもあるようだ。今後の進むべき道としては現行モデルが古くなっていることもあり、「次期モデルをどうするか?」だろう。

 この点に関して筆者の勝手な意見を述べるなら、コンパクトSUVにおいて、車内が広いモデルは、ホンダ ヴェゼルや日産 キックス、登場の間近のトヨタ ヤリスクロスがある。

2020年9月発売予定のヤリスクロス

 マツダは決して大きなメーカーではなく、際立った個性も欲しいだけに前述した3台に追従する必要はなく、直接的なライバルが少ない現行モデルのコンセプトを継続するのもいいと思う。その場合には、華のあるコンパクトSUVになってほしい。

 具体的にはレンジローバーイヴォーグを小さくしたようなクルマで、標準モデルに加えターボエンジン搭載のスポーツモデル(ガソリンでも2.2Lディーゼルでも良い)や、先代イヴォーグのような3ドアやオープンモデルがあったら嬉しい。

 価格も、標準モデルはリーズナブルなところとし、その替わりスペシャルなモデルは魅力相応の高い価格でもいい。勝手な意見ながら、こんなクルマがあったらマツダに対する注目も増すように思うのだが、いかがだろうか。

最新号

ベストカー最新号

【新型プリウス デザイン判明!!】 EVスポーツで「セリカ」復活|ベストカー6月10日号

集中BIG特集「ホットハッチ世界大戦」。カラー14ページでド~ンと!  季節は初夏。「ホット」なハッチで熱く走ろう!実用性と走りの楽しさを兼ね備えたクルマ、ホットハッチ。マルチな性能だっていかんなく発揮します。そんなホットハッチを取り上げる…

カタログ