■錆はどうして発生する!? 中古車購入時に気を付けたいポイント
クルマの下回りに錆びを発生させる原因となる融雪剤とは一体何なのだろうか。融雪剤とは雪が降るシーズンになると、高速道路などに散布されている白い粉のことで防雪対策としては欠かせない薬剤だ。
融雪剤には2つの効果があり、まずは路面の雪を溶かす効果。そしてもうひとつは雪が積もらないように防ぎつつ、雪解け水の凍結を防ぐ凍結防止効果となっている。
そして融雪剤の成分は、主に塩である塩化ナトリウムや塩化カリウムまたは塩化マグネシウムなどだ。通常、水は気温0度になると氷となる。しかし塩分など不純物が混じった水は0度以下の一定の温度にならないと凍らなくなる。これを凝固点降下といい、融雪剤はこの特性を利用して路面の雪を溶かしたり、凍結を防止するのである。
主に塩分が素材となっている融雪剤が撒かれた道路を走行すると、融雪剤に含まれた塩化ナトリウムなどがクルマのボディや下回りに付着し、錆びやすくなります。クルマに多く使用されている鉄は水分が付着すると酸化して錆びやすくなるのだが、塩分を含んだ水分はさらに金属の腐食を早めるのである。
ボディなど目に付くところは洗車をしてケアできるが、下回り、特にサスペンションなどの足回りはなかなかケアすることができず、いつの間にか錆びが進行してしまうということになるのだ。
この下回りやサスペンションの錆びを防ぐためには、雪道を走行した直後やクルマが汚れていなくても月に1~2回洗車を行い、コイン洗車場などにある高圧洗浄機で下回りやサスペンションをしっかりと洗っておくとよいだろう。
さらに、洗車後に錆防止スプレーや専門業者に下回りのコーティングを依頼するさらに錆防止には効果的だ。もちろん、降雪地のユーザーは融雪剤のことは知っているので、メンテンスしている可能性は高い。
逆に都市部に住んでいて、冬にスキーやスノボなどを楽しむという人だと、しっかりとメンテナンスしていないケースもあるので、特にスキーやスノボなどに行くことが多いSUV系の中古車を購入する場合は、下回りのチェックは重点的に行いたい。
その際に、懐中電灯などを持っていくと暗い下回りのチェックには役立つので忘れずに持っていくといいだろう。またネットが普及した現在、SUV系の中古車を購入する場合、前オーナーがどこのエリアに住んでいたのかは確認したほうがいいだろう。
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