■ダブルバックドア/ルノー カングー
フランス生まれの元祖お洒落ミニバンとして、カルト的人気の持つルノー カングー。ラゲッジドアは、ダブルバックドアと呼ぶ観音開き式を採用する。
これも他のミニバンのテールゲートと異なり、狭い場所で開閉できるのがメリット。さらにドアは、通常時は90度開閉だが、ヒンジのロックを外すと180度まで拡大。大きな荷物の積み込み時にドアが邪魔にならない仕組みだ。
テールゲートに拘るのは、元々、カングーが働くクルマとして生み出されているため。欧州ではパネルバンとしても活躍しており、開発時に、カングーを郵便車として採用するフランスの郵政公社が協力するほどだ。かわいい見た目だが、本格ワゴンなのだ。
■ファルコンウィングドア/テスラ モデルX
個性派ドアといえば、スーパーカーに多く採用されるガルウィングドアやシザードアは象徴的な存在だが、個性という点で見れば、テスラ モデルXには敵わない。
モデルXは、テスラの大型SUVだが、リアドアのみガルウィング式ドアの「ファルコンウィングドア」を採用する。その狙いは、狭い場所でも後席に楽々と乗降するためだが、電動開閉式ドアという点から見ても、ショーファードリヴンのニーズを狙う面もあるのだろう。
ボタンひとつで開閉可能で、未来的かつ便利なものだが、開閉途中で乗り込もうとすると、上昇中のドアに頭をぶつける危険があるのでご注意を……。開閉スピードは遅くないのだが、開ききるまで待つと、ちょっと長いのだ。
最新車を中心に個性派ドアを持つクルマを紹介してきたが、クルマは100年に1度と言われる大変革の真っただ中。自動化やニーズの変化により、ドアという概念も将来的には変化していくかもしれない……。
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