ヴェゼル、RAV4 PHV…スポーツモデルが顔負け!? 走りもイケる本格派SUV

■パワフルさは屈指! RAV4 PHV

トヨタ RAV4 PHV(システム最高出力:225kW(305ps))
トヨタ RAV4 PHV(システム最高出力:225kW(305ps))

 まずトヨタRAV4 PHV。「好きにまみれろ!」というキャッチはオフロード性能もしっかり磨きましたよというメッセージ。

 PHVは人気殺到で本年度(2020年)分がすでに完売。RAV4にはガソリンモデルとハイブリッドモデルもラインナップされていますが、そのどれもがオンロードでの走りが良い。なんといってもカムリと共通のプラットフォームを使用しているのです。

 プラットフォームが共通だと、エンジンの搭載位置、駆動方式、サスペンションの取り付け位置も共通。特にサスペンションに関してはSUV化することで車高が40mm前後上がってしまうわけで、これに対応した初期設計とサスペンション取付変更が必要になります。

 昔はそんなことお構いなしで車高を上げるモデルも多かったのですが、最近はどのモデルも小規模なモディファイを行ってSUV化しています。

 話を戻して、PHV化されたRAV4は18.1kWhというPHVとしては大容量のリチウムイオンバッテリーを床下に搭載。これだけで200㎏以上の重量があり、よって低重心になるわけ。

 レーシングカーの開発コンセプトに、重いものは低く中央に搭載する、というセオリーがありますが、まさにこれに沿った設計。だからそれだけでもコーナリングが良いわけです。

 さらに「Eブースター」と呼ばれる前後輪のモーターパワーによって、発進加速から追い越し加速までバツグンの瞬発力。来年の受付が始まったらボクも欲しいモデルの1台です。

■ターボ車も復活! フォレスターは回頭性も抜群

エンジンもよりスポーティ感が増したスバル フォレスター(最高出力:177ps、最大トルク:30.6kgm(SPORTグレード))
エンジンもよりスポーティ感が増したスバル フォレスター(最高出力:177ps、最大トルク:30.6kgm(SPORTグレード))

 次にフォレスターは、スバル最新プラットフォーム(SGP)を採用しています。このプラットフォームは、新型レヴォーグにも採用されていて、基本性能が非常に高いことと衝突安全に優れています。

 スバルは仕向け地(海外)によってボディの基本骨格を変更しないメーカーなので、規格の厳しい欧米と同じ基準のボディを国内にも供給しています。安心ですね。

 そのフォレスターの魅力はなんといってもオンロードでのアジリティ(回頭性)。ステアリングを切り始めた瞬間からノーズが反応し、コーナリング中も大きなロール感は少なく、思い通りに曲がるのです。

 こう書くと他のクルマは曲がらないのか? と思われるかもしれませんが、フォレスターはそのコーナリングのフィーリングがとてもデジタル。ステアリングを切り足した時の反応が違うのです。常にダイレクトなフィーリング。

 AWDの性能が高く車高もあるのでオフロードもしっかりこなします。新しくレヴォーグに搭載された新開発1.8Lターボエンジンもラインナップに加わりお勧めのSUVです。

■走り味に魅力! ヴェゼルハイブリッドModulo X

ポルシェ カイエンを意識して開発されたヴェゼル ハイブリッド Modulo X
ポルシェ カイエンを意識して開発されたヴェゼル ハイブリッド Modulo X

 ヴェゼル ハイブリッド Modulo Xは、ポルシェ カイエンをベンチマークに開発したというだけあって走りに味があります。

 サスペンションの初期のストローク感がとてもスムーズで、これによって乗り心地も快適なもの。Moduloはホンダのチューニング系コンプリートカーというイメージがありますが、実際にドライブしてみると家族を乗せてもOK! という感じで、快適性とスポーティなハンドリングを併せ持っているモデルです。

次ページは : ■ハンドリングと乗り心地を両立! エクストレイルAUTECH

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