2020年の4月下旬ごろに東京都内で公道デビューしたカムリWSの覆面パトカー。現在のところ都の独自予算で警視庁にのみに導入されており、交通機動隊に7台の存在が確認されている。
ハイブリッドエンジンの交通覆面というのは全国的に見ても初となる仕様だ。オマケにTRD製のエアロパーツやオプションのアルミまで装着していることもあり、覆面パトカーと容易に見分けがつき辛い。今回はそのカムリ覆面の詳細について解説する。
文、写真/ベストカーWeb特別取材班
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■見分けるポイントはアンテナ
SNS上のパトカーマニアや車好きの間で話題になっているこのカムリだが、ベースグレードは「WS」で、ボディーカラーはオプション選択となるプラチナホワイトパールマイカ。これにTRDのフロントスポイラーやサイドスカート、トランクスポイラーなどのエアロパーツセットを合算すると約530万円になる。
これに警察車両への架装費用など諸々を合わせると1台当たりの価格は約960万円であり、7台導入されているので諸経費込みで7400万円ほどの金額で警視庁に納入されたようだ。
覆面パトカーと判別できる部分は、本来屋根の後方に備わるフィンアンテナの位置に黒色のユーロアンテナに偽装した無線アンテナが備わり、屋根の中央に位置する四角い蓋から出てくる反転式警光灯、前面グリル内に備わる前面警光灯くらいなものだ。
また、本来の仕様ではマフラーは4本出しとなるが、覆面のカムリは左側の2本出しとなっており、マフラーのない右側スペースにはサイレンのスピーカーが備わっている。
スモークガラスなので一見分かり辛いが、リアトレイにはパトサインと呼ばれるLED表示板に文字を表示させる装置が備わっている(高速隊や交機隊の白黒パトカーや覆面パトカーに基本的に装備されているもの)。東京オリンピックで来日する外国人に加え、都内在住の外国人ドライバーも増加していることから、それらの対策を念頭に英語表示ができる仕様となっている。このパトサインは今後全国的に普及していくかもしれない。
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