■価格以外はライバルに勝る高評価! カテゴリートップを獲得する実力はあり
長い前置きになった。アクアを除く3車種が新型になった今、売れるのはどのモデルかということです。それぞれ弱点を挙げてみたい。ヤリスについて言えば、やはりキャビンスペースの狭さだと思う。なかでも厳しいのはリアシート。大柄な男性だとレッグスペース足りず、ヒザがフロントシートの背もたれに突き刺さる感じ。
フィットはデザインの評価が低い。確かにTVのCM見たって「見に行こう」というスイッチは入らないです。実際、来客が少ない最大の理由になっているようだ。そして試乗すると「凄いね!」というブブンも少ない。アクセル開けた時のレスポンスは3モデルで最も鈍く、走る楽しさ薄め。「華がない」と言い換えればわかりやすいと思う。
新型ノートで弱点とされているのが価格である。自動ブレーキなど安全装備は全グレードに標準装備しているものの、運転支援機能プロパイロットを付けようとすると最上級グレードだけのオプション設定になったり、LEDヘッドライトもオプションだったりと、案外高いクルマになってしまう傾向だ。ある程度割り切った装備に押さえなければならない。
といった点を踏まえて、ノートの競争力を評価してみよう。まずコンパクトカーでニーズの高い「広いキャビン」は余裕の合格。広いと言われるフィットに勝るとも劣らないスペースを確保しており、ヤリスと並べて評価すると普通なら「ノートでしょう!」と思うハズだ。リアシートを使う頻度が高い人だったら迷わないでしょう。
走りはフィットが厳しい。アクセルを開けた時の加速感でヤリスに負け。大容量バッテリーを搭載するノートは追い越し加速のスペックからするとヤリス以上。街中の速度域だと、圧倒的にノート優位だと思う。
ノートの開発チームによれば、「走り出した瞬間、誰にでもハッキリ元気のよさをわかってもらえる性能にしました」。
走りでも使い勝手でもノート優位だと思う。燃費のみヤリスがダントツに優れているものの(例えばフィットやノートでリッター25km/Lの使い方ならヤリス28km/Lといったイメージ)、25km/L以上走れば十分以上にいいと判断するなら、広さや走りを総合して評価するといい勝負という判断になるかもしれません。
ノートにとって最大の弱点は価格でしょう。プロパイロットやLEDヘッドライト、純正ナビ、ブラインドスポットモニター、革巻きハンドル等々アレコレ付けていくと300万円に届いてしまう。ノートを買うのなら必要な装備を吟味する必要がある。といったことを考えても、この3車種の中じゃカッコいいし存在感も高い。
しばらくはヤリスと好勝負するくらい売れると予想しておく。
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