「サービスキャンペーン」はリコールと何が違う?
さて、リコールと同じような不具合ながら「サービスキャンペーン」というのがある。これまで最も大きな規模のサービスキャンペーンは、50系エスティマなどに搭載されていた2.4L・4気筒ガソリエンジンの例でしょう。オイル消費量が極端に多いエンジンもあり、ピストン交換などしなければならないほど。
リコールとサービスキャンペーンの違いは、明確な基準がないようだ。前述エスティマの場合、最悪エンジンオイル減って焼き付く。かといえばインプレッサのように、取扱説明書の誤記載(注1)だけでリコールすることもある。
ボーダーラインは国交省の担当者の判断になるのだろう。取材していても「あれれ?」と思うケースが多い。
ちなみにリコールの場合、そのクルマが稼働している限り改修しなければならないと義務付けられている。極端な話、20年後でも対応しなければならないようだ。
サービスキャンペーンであれば“時効”があり。トヨタの2.4Lも新車登録日から9年となってます。その間に受けなければ権利なくなるということ。
危険度の高いリコールとそうでない例は?
また、同じリコールでも、危険度高い事案とそうでもない事案に分かれる。危険度高い時はメーカーも認識しているため、電話などで入庫を促す。どんなに整備部門が混雑していたって最優先で対応してくれます。
けれど「念のためのリコール」みたいなケースも多く、そういった内容だと手紙で「リコールを受けて下さい」みたいな連絡のみ。
いずれにしろリコールはキチンと機能していると考えていい。エアバッグのリコールのように未対応のままだと車検を継続できなくなることだってある。
サービスキャンペーンについていえば注意を必要とする。熱心なディーラーとそうでもないディーラーが分かれる傾向。知らないまま時効になってしまうケースだって多いようだ。
もし自分のクルマにリコール出たら中古車で購入した車体であっても連絡が届く。すみやかにディーラーへ連絡し対応してもらうことを強くすすめる。リコールの基準の骨子は「危険度が高い」ですから。
サービスキャンペーンは、新車なら基本はディーラーから連絡あることになっているものの、ダメなディーラーだと黙ってることも少なくない。
中古車についていえば絶望的。ネットなどで情報を探せば必ず出ているのでアンテナを出しておくことをすすめておく。そしてメーカーの公式Webなどに掲載されるケースが大半。ヒマな時にでもチェックしておくこと。
サービスキャンペーンの多くは、受けることでクルマの快適性や耐久性が増す。知らないと損します。
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