もはや国産と価格差なし!!? 300万円台までの欧州小型SUV 5選!!

 今もっとも人気があるカテゴリーといえば、なんだかんだでSUV。国産車・輸入車を問わず「SUVにあらずんば人にあらず」といった勢いで(?)売れまくっている。

 で、一部の輸入車ファンは別として、多くの人は「まずは国産SUVの中から」といったニュアンスでSUVを探し始めるのではないかと思う。

 それはそれでもちろん何の問題もないわけだが、最近は国産車であってもけっこうなお値段がするため、売れ筋であるトヨタのRAV4やハリアーあたりを買うとなると、主要グレードは車両価格だけでも300万円以上。オプションや諸費用も含めた乗り出し価格は「輸入SUV並み」となる場合も多い。

 ……であるならば、いっそ最初から「輸入SUV」も検討対象に加えてみてもいいのではないか? もしも「価格が近いなら、輸入車もアリかな?」と考えているのであれば、200万円台または300万円台でイケる輸入SUVも、検討してみない手はない。

 ということで、まずは「200万円台で買える輸入SUV」から見てみよう。

文/伊達軍曹、写真:FCA Japan、Groupe PSA Japan、VolksWagen

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フィアット パンダクロス4×4

フィアット パンダ クロス4×4/全長3705mm×全幅1665mm×全高1630mm、駆動方式:4WD、価格:263万円

 この価格帯での最注目モデルは、昨年10月に限定150台で発売されたフィアット パンダ クロス4×4(263万円)だろうか。

 歴代パンダには4WDの「4×4」が必ずラインナップされており、3代目となる現行型でも都度、限定車として「パンダ4×4」が発売されてきた。

 で、こちらのパンダ クロス4×4は2019年7月発売の「スッコーサ」以来、1年3カ月ぶりに登場したパンダ4×4で、基本的な構造は従来のパンダ4×4と同一。0.9L・2気筒ターボの「ツインエアエンジン」を搭載し、6MTと電子制御式4WDシステムでもってそれを走らせる。

 通常の4×4との主な違いは、前後バンパーと車体下部の加飾で、それと専用ボディカラーであるパステルイエロー、そしてシルバー仕上げのルーフレールなどにより「クロスオーバーSUVっぽさ」を増強させている。

 さらに今回のクロス4×4ではセンターコンソールにダイヤル式の「ドライブモードセレクター」が専用装備され、「オート」「オフロード」「ヒルディセントコントロール」という3段切り替えが可能となっているのも特徴だ。

 フィアット パンダ クロス4×4は、スズキ ジムニーのような超本格オフローダーではない。しかし悪路走破性はそれなり以上であり、有機的なビートを奏でる2気筒ツインエアエンジンを6MTで操りつつ、一般的な舗装路を気持ちよく走るのも大の得意。

 それゆえ、もしもサイズ的に小ぶりであることが問題にならないなら、大いにおすすめできる一台だといえる。

シトロエン C3エアクロス

シトロエンC3エアクロス/全長4160mm×全幅1765mm×全高1630mm、駆動方式:FF、価格帯:267万~282万円

 そしてもう一台、200万円台でイケる輸入SUVとしてはフランスのシトロエン C3エアクロスSUV(267万円~)にも注目したい。

 車台はシトロエンC3と同じ「PF1」プラットフォームをSUV用に最適化。外観デザインはシトロエンの最新モードに則ったもので、アルミのフロントアンダーガードや無塗装のフェンダーアーチなどで「SUVらしさ」を表現している。

 パワートレインもC3同様の1.2L直3ターボエンジン+アイシンAW製6速ATで、駆動方式は4WDではなくFFのみ。そういった意味でシトロエン C3エアクロスSUVは、「本格派」ではなく「雰囲気系のSUV」だといえる。

 だが、悪路や雪道を日常的に走る機会が多い人は別として、一般的には「雰囲気系でもぜんぜん充分」というのが、SUVを選ぶ最近のユーザーの実情であろう。

 また、上級グレード「シャイン」のパッケージオプションを選べば、路面状況に応じてノーマル/スノー/マッド/サンド/ESCオフの各モードを切り替えられる「グリップコントロール(ヒルディセントコントロール付)」が装備されるため、そちらを選ぶという手もある。

 いずれにせよシトロエン C3エアクロスSUVは、いかにもフランス車らしい“粘り腰”な基本走行性能と併せ、「雪道などを走る機会は年に数回あるかないか」ぐらいの都市型ユーザーには普通に推奨したい、200万円台でイケる輸入SUVだ。

プジョー2008

プジョー 2008/全長4305mm×全幅1770mm×全高1550mm、駆動方式:FF、価格帯:299万~338万円

 お次は300万円台の輸入SUV。こちらの価格帯では、まずは2020年9月に登場したプジョー SUV 2008(299万円~)に注目したい。

 プジョー SUV 2008(およびEVのSUV e-2008)は、それまでのプジョー2008に代わるBセグメントのコンパクトSUV。基本構造はPSAグループ最新コンパクトカー用プラットフォーム「CMP」がベースで、ボディサイズは一般的な機械式立体駐車場に収まるサイズ。

 また最新のプジョー車に共通する「かなりしゃれたエクステリアデザイン」も、この輸入SUVのアドバンテージのひとつといえる。

 エンジン車のパワートレインは、最高出力130psの1.2L直3ガソリンターボ+8速ATで、「エコ」「ノーマル」「スポーツ」の3モードからなるドライブモードセレクターが備わるほか、上級グレードである「GTライン」には、悪路走行をアシストする「アドバンスドグリップコントロール」も装備されている。

 Bセグメントの小ぶりなSUVではあるが、内外装の質感と重厚な乗り心地、静粛性などに関しては群を抜いており、後席の足元スペースも、Cセグメントのハッチバックぐらいの広さは確保されている。ボディサイズの絶対的な小ささが気にならないのであれば、購入後の満足度はかなりのものとなるだろう。

VW Tクロス

VW Tクロス/全長4115mm×全幅1760mm×全高1580mm、駆動方式:FF、価格帯:299万~335万円

 そして300万円台でイケる輸入SUVとしては、フォルクスワーゲン Tクロスにも注目したいところ。

 2020年1月から販売されているフォルクスワーゲンのBセグメントSUVで、車台は現行ポロなどと同じモジュラーアーキテクチャーの「MQB」。外寸は小ぶりだが、高効率なパッケージによりゆとりある車内空間が実現されている。

 また、運転支援システムもフォルクスワーゲンの上級モデルに並ぶものが用意されており、全車速対応型のアダプティブクルーズコントロールや、歩行者にも対応した自動緊急ブレーキ、駐車支援システムを標準で採用している。

 パワートレインは最高出力116psの1L直3ガソリンターボエンジン+7速DSGで、駆動方式はFFのみ。本格的な4WDシステムを必要とするユーザーには不向きなSUVだが、価格および燃費の観点からは「FFで充分」と言うこともできる。

 そして、1Lの直3ガソリンターボエンジンは、高回転域ではいささかパンチ不足だが、実用回転域でのトルクは充分以上で、車全体の静粛性も高い。

 悪路うんぬんではなく「街中で上質なSUVを乗りこなしたい」と考えているユーザーには、ボディサイズの割にはかなり広い車内&荷室と併せ、かなり使い勝手の良い一台となるはずだ。

ジープ レネゲード

ジープ レネゲード/全長4255mm×全幅1805mm×全高1695mm、駆動方式:FF/4WD、価格帯:299万円~357万円

 もっと本格的な悪路走破性能を有していて、なおかつ街中でも快適かつスタイリッシュに乗れる輸入SUVを、300万円台で手に入れたい――と考える場合には、ジープ レネゲード(299万円~)が適任となる。

 ジープ レネゲードは、今となってはいささか古い2015年9月にデビューしたジープ初のコンパクトSUV。いかにもジープ一族らしい無骨さと、それと同時にポップにも感じられる絶妙なデザインが、まずは大きな魅力。

 そして2.4Lエンジン+9速ATとなる4WD版は、必要に応じてFFと4WDを自動で切り替える「パワートランスファーユニット(PTU)」や、路面状況に応じて走行モードが切り替えられる「ジープ・セレクテレインシステム」、急坂を下る際に車速を自動で制御する「ヒルディセントコントロール」を備えるなど、オフローダーとしても充分にジープらしい使い方が可能。

 2019年2月のマイナーチェンジで車体前後のデザインやホイールデザインなどを変更すると同時に、FF版のエンジンを最高出力140psの1.4L直4マルチエアから最高出力151psの新世代1.3L直4マルチエア2に変更。優れたパフォーマンスと低燃費を両立させている。

 ファッション性重視の場合は1.4LターボのFF、雪道などを走る機会も多いと想定される場合は2.4Lターボの4WD(トレイルホーク)を選ぶようにすれば、好デザインな車ならではのおしゃれ感と、SUVとしての実用性の双方を、まずまず手頃な予算で得ることができるだろう。

輸入SUVは国産SUVと比べて魅力的な選択肢か?

 以上のとおり、200万円台から300万円台の予算であっても「なかなかステキな輸入SUV」を選ぶことは充分に可能である。

 問題となるのは、国産SUVであれば、この予算でトヨタRAV4などのDセグメント=けっこう立派な車格のSUVを購入できるが、輸入SUVだと、どうしてもBセグメント=トヨタ ヤリスクロスぐらいの車格になってしまうということ。

 これを「大問題である!」と感じるならば正直、わざわざ輸入車を選ぶのではなく、素直に国産SUVを選ぶのが正解だ。

 しかし、「今の時代、車格やサイズを過剰に求めるのはナンセンス」と思えるのであれば、主にデザイン面では国産車とひと味もふた味も違う輸入SUVは、あなたにとっては「お買い得な一台」になるかもしれない。

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