ジープ レネゲード
もっと本格的な悪路走破性能を有していて、なおかつ街中でも快適かつスタイリッシュに乗れる輸入SUVを、300万円台で手に入れたい――と考える場合には、ジープ レネゲード(299万円~)が適任となる。
ジープ レネゲードは、今となってはいささか古い2015年9月にデビューしたジープ初のコンパクトSUV。いかにもジープ一族らしい無骨さと、それと同時にポップにも感じられる絶妙なデザインが、まずは大きな魅力。
そして2.4Lエンジン+9速ATとなる4WD版は、必要に応じてFFと4WDを自動で切り替える「パワートランスファーユニット(PTU)」や、路面状況に応じて走行モードが切り替えられる「ジープ・セレクテレインシステム」、急坂を下る際に車速を自動で制御する「ヒルディセントコントロール」を備えるなど、オフローダーとしても充分にジープらしい使い方が可能。
2019年2月のマイナーチェンジで車体前後のデザインやホイールデザインなどを変更すると同時に、FF版のエンジンを最高出力140psの1.4L直4マルチエアから最高出力151psの新世代1.3L直4マルチエア2に変更。優れたパフォーマンスと低燃費を両立させている。
ファッション性重視の場合は1.4LターボのFF、雪道などを走る機会も多いと想定される場合は2.4Lターボの4WD(トレイルホーク)を選ぶようにすれば、好デザインな車ならではのおしゃれ感と、SUVとしての実用性の双方を、まずまず手頃な予算で得ることができるだろう。
輸入SUVは国産SUVと比べて魅力的な選択肢か?
以上のとおり、200万円台から300万円台の予算であっても「なかなかステキな輸入SUV」を選ぶことは充分に可能である。
問題となるのは、国産SUVであれば、この予算でトヨタRAV4などのDセグメント=けっこう立派な車格のSUVを購入できるが、輸入SUVだと、どうしてもBセグメント=トヨタ ヤリスクロスぐらいの車格になってしまうということ。
これを「大問題である!」と感じるならば正直、わざわざ輸入車を選ぶのではなく、素直に国産SUVを選ぶのが正解だ。
しかし、「今の時代、車格やサイズを過剰に求めるのはナンセンス」と思えるのであれば、主にデザイン面では国産車とひと味もふた味も違う輸入SUVは、あなたにとっては「お買い得な一台」になるかもしれない。
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