もはや国産と価格差なし!!? 300万円台までの欧州小型SUV 5選!!

シトロエン C3エアクロス

シトロエンC3エアクロス/全長4160mm×全幅1765mm×全高1630mm、駆動方式:FF、価格帯:267万~282万円
シトロエンC3エアクロス/全長4160mm×全幅1765mm×全高1630mm、駆動方式:FF、価格帯:267万~282万円

 そしてもう一台、200万円台でイケる輸入SUVとしてはフランスのシトロエン C3エアクロスSUV(267万円~)にも注目したい。

 車台はシトロエンC3と同じ「PF1」プラットフォームをSUV用に最適化。外観デザインはシトロエンの最新モードに則ったもので、アルミのフロントアンダーガードや無塗装のフェンダーアーチなどで「SUVらしさ」を表現している。

 パワートレインもC3同様の1.2L直3ターボエンジン+アイシンAW製6速ATで、駆動方式は4WDではなくFFのみ。そういった意味でシトロエン C3エアクロスSUVは、「本格派」ではなく「雰囲気系のSUV」だといえる。

 だが、悪路や雪道を日常的に走る機会が多い人は別として、一般的には「雰囲気系でもぜんぜん充分」というのが、SUVを選ぶ最近のユーザーの実情であろう。

 また、上級グレード「シャイン」のパッケージオプションを選べば、路面状況に応じてノーマル/スノー/マッド/サンド/ESCオフの各モードを切り替えられる「グリップコントロール(ヒルディセントコントロール付)」が装備されるため、そちらを選ぶという手もある。

 いずれにせよシトロエン C3エアクロスSUVは、いかにもフランス車らしい“粘り腰”な基本走行性能と併せ、「雪道などを走る機会は年に数回あるかないか」ぐらいの都市型ユーザーには普通に推奨したい、200万円台でイケる輸入SUVだ。

プジョー2008

プジョー 2008/全長4305mm×全幅1770mm×全高1550mm、駆動方式:FF、価格帯:299万~338万円
プジョー 2008/全長4305mm×全幅1770mm×全高1550mm、駆動方式:FF、価格帯:299万~338万円

 お次は300万円台の輸入SUV。こちらの価格帯では、まずは2020年9月に登場したプジョー SUV 2008(299万円~)に注目したい。

 プジョー SUV 2008(およびEVのSUV e-2008)は、それまでのプジョー2008に代わるBセグメントのコンパクトSUV。基本構造はPSAグループ最新コンパクトカー用プラットフォーム「CMP」がベースで、ボディサイズは一般的な機械式立体駐車場に収まるサイズ。

 また最新のプジョー車に共通する「かなりしゃれたエクステリアデザイン」も、この輸入SUVのアドバンテージのひとつといえる。

 エンジン車のパワートレインは、最高出力130psの1.2L直3ガソリンターボ+8速ATで、「エコ」「ノーマル」「スポーツ」の3モードからなるドライブモードセレクターが備わるほか、上級グレードである「GTライン」には、悪路走行をアシストする「アドバンスドグリップコントロール」も装備されている。

 Bセグメントの小ぶりなSUVではあるが、内外装の質感と重厚な乗り心地、静粛性などに関しては群を抜いており、後席の足元スペースも、Cセグメントのハッチバックぐらいの広さは確保されている。ボディサイズの絶対的な小ささが気にならないのであれば、購入後の満足度はかなりのものとなるだろう。

VW Tクロス

VW Tクロス/全長4115mm×全幅1760mm×全高1580mm、駆動方式:FF、価格帯:299万~335万円
VW Tクロス/全長4115mm×全幅1760mm×全高1580mm、駆動方式:FF、価格帯:299万~335万円

 そして300万円台でイケる輸入SUVとしては、フォルクスワーゲン Tクロスにも注目したいところ。

 2020年1月から販売されているフォルクスワーゲンのBセグメントSUVで、車台は現行ポロなどと同じモジュラーアーキテクチャーの「MQB」。外寸は小ぶりだが、高効率なパッケージによりゆとりある車内空間が実現されている。

 また、運転支援システムもフォルクスワーゲンの上級モデルに並ぶものが用意されており、全車速対応型のアダプティブクルーズコントロールや、歩行者にも対応した自動緊急ブレーキ、駐車支援システムを標準で採用している。

 パワートレインは最高出力116psの1L直3ガソリンターボエンジン+7速DSGで、駆動方式はFFのみ。本格的な4WDシステムを必要とするユーザーには不向きなSUVだが、価格および燃費の観点からは「FFで充分」と言うこともできる。

 そして、1Lの直3ガソリンターボエンジンは、高回転域ではいささかパンチ不足だが、実用回転域でのトルクは充分以上で、車全体の静粛性も高い。

 悪路うんぬんではなく「街中で上質なSUVを乗りこなしたい」と考えているユーザーには、ボディサイズの割にはかなり広い車内&荷室と併せ、かなり使い勝手の良い一台となるはずだ。

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