新型フィットが爆発的ヒット車にならない訳 打開策は「クロスター」にあり!?

ヤリスと対照的なフィットの「地味さ」

先代モデルの3代目フィットに設定されていたスポーツグレードの「RS」。1.5LのVTECエンジンを搭載し、6速MTもラインナップしていた
先代モデルの3代目フィットに設定されていたスポーツグレードの「RS」。1.5LのVTECエンジンを搭載し、6速MTもラインナップしていた

 ハード面の地味さの内容は3つ。けっこうな敗因になったが「スポーツグレードをやめちゃったこと」。現行モデルが出た時、スポーツグレードを作らないのかと聞いたところ「いらない」と完全に否定されました。

 開発担当曰く「今やそんな時代じゃありません」。売れ行き好調のヤリスと好対照。ヤリスを見るとGRヤリスのほか、普通のヤリスにもマニュアルトランスミッションの元気よく走るモデルを設定している。

GAZOO Racing カンパニーが開発したGRヤリス(全長3995mm×全幅1805mm×全高1455mm)
GAZOO Racing カンパニーが開発したGRヤリス(全長3995mm×全幅1805mm×全高1455mm)

 フィットもせめてマニュアルミッション仕様を残すなど、何か元気なグレードあればずいぶんイメージも変わってきたんじゃなかろうか。

 売れ筋となるハイブリッドにも“華”がない。ヤリスはヴィッツ時代と味付けをガラリと変えてきた。ヴィッツ時代のハイブリッド、燃費重視だったため、アクセル踏んでもレスポンス悪く鈍感。

 ヤリスになり敏感で気持ち良く走るようにしている。かたやフィットといえば、システムこそ一新したものの味付けは相変わらず鈍重。楽しくない。

打開策はトレンドの「クロスター」にあり!?

 3つ目が前述クロスターの方向性だ。トヨタはヤリスとガラリとイメージを変え、ワイルドにしている。

 ホンダも大径タイヤにしたのだから、車高をしっかり確保し、作り替えたバンパーやグリル、フェンダーアーチモールなど思い切って変更し、オートサロンに出展する予定だった「クロスターカスタム」くらいのインパクトにすればいい。

中止になった東京オートサロン2021に出展予定だったフィット e:HEV CROSSTAR カスタム
中止になった東京オートサロン2021に出展予定だったフィット e:HEV CROSSTAR カスタム

 すべて中途半端だった、と言い換えても良かろう。とはいえハード面はヤリスに勝っている点がたくさんある! 何と言ってもキャビンスペースについちゃ圧倒的! 乗り比べたら車格が2ランク違うんじゃないかと思えるほど。

 この一点だけでもフィットの価値は高いと思う。クロスターのようなアウトドア志向のクルマだとなおさら広い方がいい。

 ハイブリッドシステムだって日産e-POWERと同じシステムで、さらにエンジンパワー大きい。いろんな味付けができるハズ。アダプティブクルーズコントロールも停止まで制御してくれる。これまたヤリスに対する優位点だ。

 もっともと早くできる対策はクロスターカスタムの投入です。合わせてハイブリッドを元気よく走るようにしたら売れ行き急上昇かと!

【画像ギャラリー】東京オートサロン2021に出展予定だったホンダのカスタマイズカーをみる

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