迫る電動化社会で気になる中古車事情! EVは下取り価格が激減するのか!!?

■割り切ることができればEVの中古車はなかなかお買い得

 しかし、裏を返せばEVリーフの中古車は非常にお買い得となっているので、インフラや走行距離の問題をクリアできれば狙い目と言えるのだ。

リーフのもうひとつのウリ。家庭用蓄電池として数日分の容量を誇る。それでも長距離を安心して走行させるには心もとない。クルマを電気で走らせるには莫大なエネルギーを消費するのだ<br>
リーフのもうひとつのウリ。家庭用蓄電池として数日分の容量を誇る。それでも長距離を安心して走行させるには心もとない。クルマを電気で走らせるには莫大なエネルギーを消費するのだ

 現在リーフの中古車の流通台数は現行モデルが約560台、旧型モデルが約480台となっている。

 現行型の平均価格は約266万円で、価格帯は約159万~約450万円。そして旧型の平均価格は約88万円で、中古車の価格帯は約23万~約186万円となっている。旧型リーフの中古車で100万円以下が約333台、50万円以下でも約65台も流通しているのだ。

 50万円以下の初代リーフの中古車は走行距離が5万km以上と延びているし、バッテリーの容量も少ないので街乗り中心のセカンドカーと割り切りたい。しかし自宅に200Vの充電施設を作れるのであれば、ランニングコストはかなり抑えることができるのは魅力だ。

 ただ搭載されているバッテリーは、急速充電の使用頻度が高いと性能の劣化が激しいのも事実。また年式が進んでいるにも関わらず走行距離が非常に少ないのもバッテリーを搭載しているEVとしてはあまりオススメできない。

リーフのモーターユニットと充電池。大きさの対比でみてもいかに電池が大きいかよくわかる。これだけの電池を搭載しても、長距離ドライブを安心してこなせる容量でないのがEVの現実
リーフのモーターユニットと充電池。大きさの対比でみてもいかに電池が大きいかよくわかる。これだけの電池を搭載しても、長距離ドライブを安心してこなせる容量でないのがEVの現実

 これはEVだけではなく、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車も同じでオークション会場では嫌われる。しかし、50万円でEVを手に入れられるようになっているので、手軽に体験できるようになったのは喜ばしいことだと言える。これくらいの割り切りができないようであれば中古EVに手を出さないほうがいいだろう。

街乗りメインの使用法を前提とし、電池搭載量は少ないホンダ『ホンダe』。それでも数々の先進装備を搭載の結果、価格は約450万円~と超高額。数年後の買取価格はどうなるのだろうか?<br>
街乗りメインの使用法を前提とし、電池搭載量は少ないホンダ『ホンダe』。それでも数々の先進装備を搭載の結果、価格は約450万円~と超高額。数年後の買取価格はどうなるのだろうか?

【画像ギャラリー】脱炭素社会の切り札となるのか!? 最新EV大全集!

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