「ポルシェ・ナウ・トーキョー」限定オープン!! 100%EVスポーツカー タイカンの実車が見られる 

 2020年7月9日、ポルシェジャパンは、同社初のポップアップストア「ポルシェ・ナウ・トーキョー」(Porsche NOW Tokyo)を東京有明地区に、2020年7月12日から2021年8月31日まで期間限定でオープンするとオンラインで発表した。この施設に同社初の量産EVスポーツカー、タイカンを常設展示する。

 また、充電施設のネットワーク状況やタイカンの予約状況も合わせて発表した。

 今後はこのポップアップストアでタイカンの実車を見学できるほか、ポルシェ各モデルのVR(仮想現実)体験スペースを設置するとともに、日本初導入となるスタッフである「ポルシェプロ」が常駐し、ポルシェブランドの詳細など、あらゆる問い合わせに対応するとのことだ。

 さて、ポルシェジャパン初のポップアップストア、そしてポルシェ初のEVスポーツカー、タイカンとはどんなモデルなのか、モータージャーナリストの岩尾信哉氏が解説する。

文/岩尾信哉
写真/ポルシェジャパン

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ポルシェ初の量産フルEVスポーツカー、タイカンの実車が見られる!

ポルシェジャパン代表取締役社長のミヒャエル・キルシュ氏(左)とプロダクト&プライシングマネージャーのアレクサンダー・クワース氏が登壇

 ポルシェは同社初の量産EVスポーツカーである「タイカン」を、2019年9月に世界3大陸において、米国カナダ国境のナイアガラの滝(水力)、ベルリン近郊(太陽光)、中国福建省(風力)の各エネルギーの利用をイメージした大規模なワールドプレミアを実施した。

 日本市場ではポルシェジャパン(以下、PJ)が、2019年11月に国内メディア向けの発表ととともに、タイカンの顧客への予約を開始。

 次いで、2020年6月には国内販売価格を発表した。今回は東京都有明地区にオープンした「ポルシェ・ナウ・トーキョー」において、充電施設のネットワーク拡充などについて発表した。

 新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて、PJ初の“リモート開催”となった今回の「ポルシェ・ナウ・トーキョー」でのメディア向けイベントでは、PJ代表取締役社長のミヒャエル・キルシュ氏が姿を見せ、日本でのコロナ禍によるPJの事業形態の変化についてコメント。

 また同社プロダクト&プライシングマネージャーのアレクサンダー・クワース氏も登壇。タイカンとPJのEV用充電施設のネットワーク構築について解説した。

価格はタイカン4S:1448万1000円(バッテリー・モジュールを追加した仕様を設定)、タイカンターボ:2023万1000円、タイカンターボS:2454万1000円(車載充電器を含む、税込)。4Sはリチウムイオンバッテリーのモジュール搭載量によって2つの仕様を設定)

 EVであるタイカンの電動ドライブトレインは、フォルクスワーゲングループ内のアウディ、ランボルギーニといった高級ブランドで共有する電動車両用プラットフォームを使用する。

 当然ながらエアサスペンションなどを含めて、タイカン専用のセッティングが施される前後各アクスルに与えられた計2基の永久磁石同期モーター、世界最高レベルの高速充電を実現する800Vシステムなどで構成する。

 タイカンが備える高速(短時間)の充電性能を活かすため、PJは全国のポルシェセンターや公共施設に、ポルシェがスイスの電子機器関連メーカーであるABB社と開発した、次世代CHAdeMO(チャデモ)に対応した急速充電器を設置する。

 充電出力は日本国内でPJが最もパワフルとする150kWで、タイカンの車載バッテリーを24分で80%まで充電する能力を備える。

 充電ネットワークの拡充については、PJが都市型充電ステーションとして、東京・名古屋・大阪に「ポルシェターボチャージングステーション」を設置する予定。

 各拠点には急速充電器(ポルシェターボチャージャー)を1ヵ所に2基用意するとされ、通常充電器(ポルシェモバイルチャージャー)は2021年後半から設置していく予定。2020年内に21拠点、2023年までに44拠点まで拡大予定としている。

充電出力は日本国内でPJが最もパワフルとする150kWで、タイカンの車載バッテリーを24分で80%まで充電できる

 今回、クワース氏はタイカンの日本市場での予約状況について「新規の顧客が45%、ガソリンモデルからの顧客が95%となっており、狙い通りに市場に受け入れられている」とした。

 価格面についても、「(ポルシェの大型SUV)カイエンと同価格帯ではあるが、政府・地方自治体による補助金も予定されている」として、EV特有の購入時のサポート面にも触れていた。

 注目の納車時期に関して今回は明示されなかったが、キルシュ社長によれば「今年の年末の頃には、タイカンが街中を走る姿が見られるでしょう」とコメントした。

ポルシェ初のフルデジタル式としたドライバー正面のインストゥルメントクラスターのほか、ホーム画面からすべての機能に直接アクセスできるオペレーティングシステムも新たに採用。助手席正面には10.9インチのフロントパッセンジャーディスプレイをオプション設定

日本に進出した「ポルシェ・ナウ」

実際にポップアップストアに足を運べば間近でポルシェタイカンを目にすることができる

 「ポルシェ・ナウ」は、ポルシェが電動化技術への取り組みなどを紹介するために企画した施設である。

 これまで本拠地のシュツットガルト(ドイツ)、ドバイ(アラブ首長国連邦)、アテネ(ギリシャ)、台北(台湾)に設けられ、人通りの多い街の中心部やショッピングモールに設置されてきたのは、これまでポルシェに接点のなかった人たちへ幅広くブランドを認知してもらうためだ。

 基本コンセプトはポルシェ本社が企画・提供し、世界の販売会社やディーラーが各市場に合わせて設置されてきた。

 東京都・有明地区にオ-プンした「ポルシェ・ナウ・トーキョー」も、他の施設と共通のコンセプトで仕立てられている。

 今回、リモートイベントの舞台となった「ポルシェ・ナウ・トーキョー」(一般公開は7月12日から)は、ポルシェの潜在的なカスタマーとポルシェ・ブランドを繋ぐ役割を果たすポップアップストアとして、そしてポルシェが前述のようにグローバルに展開する期間限定の企画提案型店舗として、日本市場に初めて導入することになった。

 キルシュ社長によれば、同施設では「今後は(フォルクスワーゲン・グループの)他のブランドとのコラボレーションも検討している」とコメントした。

 施設のデザインは訪問客の入店を自然に促すために、ガラスを全面に採用した「開放感あるモダンな店舗」として仕立てられ、店内にはタイカン(常設展示)を含む3台の車両が展示され、先の充電設備である「ポルシェターボチャージングステーション」も設置。

 ポルシェ各モデルのVR(仮想現実)体験スペースを設置するとともに、日本初導入となるスタッフである「ポルシェプロ」が常駐し、ポルシェ・ブランドの詳細など、あらゆるお問い合わせに対応するとのことだ。

 「ポルシェ・ナウ・トーキョー」では、2021年8月31日まで各種イベントを開催していくとのこと。将来のポルシェのセールスマーケティング戦略の方向性を示す取り組みとして今後の展開に注目したい。

■ポルシェ・ナウ・トーキョー
東武有明フィールド(東京都 江東区有明1丁目3-25)にオープンした日本初のポップアップストア「ポルシェ・ナウ・トーキョー」(Porsche NOW Tokyo)。2020年7月12日から2021年8月31日まで期間限定でオープン。

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