レクサスから見たトヨタ クラウン 販売現場で感じた伝統の重み


クラウンとレクサス「高級」の本質

 クラウンとレクサスは、ともにトヨタの高級車というイメージがあるが、高級の捉え方が異なると筆者は思う。

 トヨタの小型車から段々と車格を上げていき、「いつかはクラウン」の高みにたどり着いた満足感は、クラウンならではのものだろう。登り詰めて手に入れたこの高級は、達成感と似ている。

 対してレクサスの高級は、優雅で快適な生活のようだ。頂を目指して登るというよりも、用意された上質な空間に入り込むのと似ている。

 高揚感のクラウンと充足感のレクサス、どちらもいい気分だが性質的には動と静、違う高級であろう。

 それぞれの高級があるなかでも、レクサス車種のブランド化は急務だ。ある程度の年月がかかるのは仕方ないが、トヨタ・レクサスには、車種ブランドを確立するまでの道筋が見えているはずだ。現在のクラウンが歩んだ道があるのだから。

セダンから生まれ変わるのではと噂されているクラウンSUV(ベストカーが作成した予想CG画像)

 まだ、公式な発表はないが、クラウンがSUVとして生まれ変わるのではないかと噂される。

 筆者としては、クラウンエステートのような、派生車としてSUVを作るのなら良いことだと思う。ただ、セダンを廃止してというのなら、しっかりとクラウンがもつブランドの礎を、レクサスに引き継ぎ終わるまで待つべきだろう。

 今から半世紀後、国内のレクサスは、今のクラウンと同じ66年を迎える。その時レクサスの各車種には、今のクラウンのようなファンがいるはずだ。クラウンとレクサスには、日本の高級車市場を牽引する同志として、今後も二人三脚で頑張ってほしい。

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