フルモデルチェンジを行ってから時間を経過しても、売れ行きをあまり下げない車種がある。それは主にN-BOX、スペーシア、ヤリス、フィットのような実用的な車種になることが多い。
これらは日常生活のツールだから、車種を変えると使いにくくなる場合もある。また新型車になっても、急いで乗り替えることはない。使っているクルマの車検期間が満了に近付いた時、定期的に購入する。従って売れ行きが下がりにくく、安定して売れ続ける。
これらはメーカーや販売会社にとって、売り上げを支える大切な柱だから、細かな改良も入念に行う。その結果、時間の経過に伴って熟成されていく。
発売から時間を経過しても売れ行きを下げない円熟のクルマには、数は多くないが、趣味性の強い車種も含まれる。
本稿では、そうした円熟の味わいをもつ国産車を紹介していきたい。
文/渡辺陽一郎 写真/TOYOTA、編集部
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