アルファード、スイスポ…モデル末期でも魅力薄れない秘訣は? 円熟の現役国産車 4選

アルファード、スイスポ…モデル末期でも魅力薄れない秘訣は? 円熟の現役国産車 4選

 フルモデルチェンジを行ってから時間を経過しても、売れ行きをあまり下げない車種がある。それは主にN-BOX、スペーシア、ヤリス、フィットのような実用的な車種になることが多い。

 これらは日常生活のツールだから、車種を変えると使いにくくなる場合もある。また新型車になっても、急いで乗り替えることはない。使っているクルマの車検期間が満了に近付いた時、定期的に購入する。従って売れ行きが下がりにくく、安定して売れ続ける。

 これらはメーカーや販売会社にとって、売り上げを支える大切な柱だから、細かな改良も入念に行う。その結果、時間の経過に伴って熟成されていく。

 発売から時間を経過しても売れ行きを下げない円熟のクルマには、数は多くないが、趣味性の強い車種も含まれる。

 本稿では、そうした円熟の味わいをもつ国産車を紹介していきたい。

文/渡辺陽一郎 写真/TOYOTA、編集部

【画像ギャラリー】首位はどのクルマ?? 2021年1月販売台数ベスト15をみる


スズキ スイフトスポーツ/2017年発売

4代目スイフトスポーツ(2020年販売台数:1万1777台/全長3890mm×全幅1735mm×全高1500mm)
4代目スイフトスポーツ(2020年販売台数:1万1777台/全長3890mm×全幅1735mm×全高1500mm)

 冒頭で触れた趣味性の強い車種のなかでも、特に親しみやすいのがスイフトスポーツだ。コンパクトカーのスイフトをベースに開発されたスポーティモデルで2017年に発売された。今では3年半を経過する。

 スイフト全体では、2020年に約2万8000台を登録したが、この内の42%をスイフトスポーツが占めた。スイフトスポーツのグレードは1種類だから、販売比率はかなり高い。

 全長が3890mm、全幅が1735mmのコンパクトなボディは、街中から峠道まで、さまざまな場面で運転しやすい。エンジンは直列4気筒1.4Lターボで実用回転域の駆動力が高く、2.3Lに相当する性能を発揮する。車両重量は970kg(6速MT)と軽く、加速感も活発だ。

 足まわりのフロントストラットとリア側のショックアブソーバーはモンロー製で、操舵感は適度に機敏で車両の向きを変えやすい。峠道では前輪が踏ん張り、アクセルペダルを緩めることで、車両を内側へ向ける操作も安心しておこなえる。

 前輪駆動のスポーツモデルとして熟成され、クルマ好きから高い支持を得た。そのために販売も好調だ。

次ページは : トヨタ アルファード/2015年発売

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

S-FR開発プロジェクトが再始動! 土屋圭市さんがトヨタのネオクラを乗りつくす! GWのお得情報満載【ベストカー5月26日号】

不死鳥のごとく蘇る! トヨタS-FR開発計画は再開していた! ドリキンこそレジェンドの土屋圭市さんがトヨタのネオクラシックを一気試乗! GWをより楽しく過ごす情報も満載なベストカー5月26日号、堂々発売中!