懐かしのバブル世代!! 国産ラグジュアリークーペの黄金期を振り返る

■日産 レパード(2代目モデル、昭和61年から平成4年)

1980年に登場した日産 レパード。ソアラの対抗馬として生まれたと思われがちだが、意外にもソアラよりも早くからあったモデルなのだ
1980年に登場した日産 レパード。ソアラの対抗馬として生まれたと思われがちだが、意外にもソアラよりも早くからあったモデルなのだ

 初代レパードは昭和55年(1980年)登場と、意外にも初代ソアラ以前からあったラグジュアリークーペである。

 しかし、ラグジュアリークーペと書いたのと矛盾するように4ドア車も設定した点など(今になるとレパードの4ドア車は現在の4ドアクーペのような存在で、時代を先取りし過ぎていたのもかもしれない)、初代ソアラに比べると全体的にどうにもパッとしなかった。

 2代目レパードは昭和61年(1986年)に2リッターと3リッターのV6エンジンを搭載する2ドア専用のラグジュアリークーペにフルモデルチェンジされたのだが、2代目レパードの直前に登場した2代目ソアラと比べるとアドバンテージがほとんどなかったのは否めなかった。

「あぶデカ」ファンには今も絶大な人気を誇る2代目レパード
「あぶデカ」ファンには今も絶大な人気を誇る2代目レパード

 2代目レパードは昭和63年(1988年)にダッシュボードの形状変更を含む内外装の大幅な変更や初代シーマに搭載された3リッターV6DOHCターボの搭載が目玉となるビッグマイナーチェンジを行ったものの、それほど状況は変わらなかった。

 平成4年(1992年)まで販売され現役時代はパッとしなかった2代目レパードだが、ビッグマイナーチェンジ前、後のモデルともに当時放送されていた刑事ドラマ「あぶない刑事」の劇中車に使われていた影響で、現在の注目度は2代目ソアラより強い。

 またそういったイメージも含め今見ると、BMW6シリーズの初代モデルのようなクラシカルなラグジュアリークーペという魅力を感じるところもある。

 なお、レパードは平成4年登場の3代目モデルではJフェリーのサブネームを持つ4ドアクーペ的なモデル、平成8年(1996年)登場の4代目モデルは当時のY32型セドリック&グロリアの細部違いに限りなく近い兄弟車という歴史を歩んでおり、同じ車名でここまでコンセプトがコロコロと変わったクルマも珍しかった。

■ホンダ レジェンドクーペ(2代目モデル)

1985年に登場したホンダ レジェンド。アメリカで大成功を収めたモデルだ
1985年に登場したホンダ レジェンド。アメリカで大成功を収めたモデルだ

 初代レジェンドは当時のクラウンとセドリック&グロリアをターゲットとした個人オーナー向け高級車として、昭和60年(1985年)に登場した。

 初代レジェンドは、高級車は伝統や信頼といったブランド力が重要なジャンルということもあり、日本での販売は伸び悩んだが、ホンダに対するブランドイメージが高いアメリカでは成功し、昭和62年(1987年)に2.7リッターV6エンジンのみを搭載した2ドアハードトップも追加された。

2代目はレジェンドクーペと名前を変えて登場した。2021年現在ホンダ最後のラグジュアリークーペだ
2代目はレジェンドクーペと名前を変えて登場した。2021年現在ホンダ最後のラグジュアリークーペだ

 2代目モデルは1990年(平成2年)に4ドアセダンがフルモデルチェンジされたのに続き、平成3年(1991年)に車名をレジェンドクーペに変え登場した。

 2代目モデルも初代モデル同様に4ドアのレジェンドを2ドア化したラグジュアリークーペで、3.2リッターV6エンジンをやや特殊な縦置きとしたFFミッドシップレイアウト、運転席に加え助手席エアバックやシートベルトプリテンショナーの標準装備化による高い衝突安全性などが特徴だった。

 レジェンドクーペは4ドアセダンのレジェンドを2ドアクーペに仕立て直したモデルということもあり、ソアラのような2ドアクーペ専用車ほどのインパクトはなく、目立たないまま絶版となり、レジェンドクーペ以来ホンダからラグジュアリークーペは登場していない。

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