嗚呼、懐かしのカセットデッキ…カーオーディオの超進化!! 今やスマホ連携が「標準」に!?


 カセット、CDと主流が移り変わり、今はスマホ連携のみ!? 転換期にあるカーオーディオの進化とは?

 近年カーオーディオは、統一規格として一般的だったDIN(ドイツ工業規格)サイズではないメーカー独自形状のものが増え、市販品へ交換することは激減している。

 加えて、最近のクルマではモニターが標準装備され、そこにスマートフォンを接続してオーディオやカーナビとして使うものも増えるなど、大きな転換期を迎えている。

 本稿では目まぐるしく変わってきた、現代に至るまでのカーオーディオの変化を振り返ってみた。

文/永田恵一、写真/TOYOTA、SUBARU、HONDA

【画像ギャラリー】カーオーディオの進化の節目となったクルマたち


【1980年代】CDとプレミアムカーオーディオの登場

写真は1989年に発売されたホンダ4代目アコードのオーディオ。CD/カセットのプレーヤーが搭載された一体型

 デジタル音源化によるソフトの耐久性の劇的な向上やクリアな音質、一発選曲を実現したCDが1982年に登場したことに伴い、カーオーディオでも自動車用CDプレーヤーが登場。

 初めてCDプレーヤーを搭載したのは1983年に「いつかはクラウン」の日本自動車市場に残る名キャッチコピーを残した7代目クラウンだった。

「いつかはクラウン」こと、7代目クラウン(販売期間:1983年~1987年/全長4860mm×全幅1720mm×全高1420mm)

 7代目クラウンのCDプレーヤーの開発は、富士通テン(現在のデンソーテン)が担当し、開発にあたってはやはり小型化と耐振性が大きな壁だったという。

 当時はCDが普及しておらず、カセットプレーヤーも進化が進んでおり、1985年登場の7代目スカイラインでは、カセットチェンジャーが設定されたり、音質を調整するイコライザーといったものも登場した。

 1989年に元号が平成に変わるとCDの普及に加えバブル景気もありCDチェンジャーが登場。

 またトヨタがこの年にリリースしたカリーナEDとコロナエクシヴを含む5代目セリカ三兄弟から展開を開始した、複数の高性能スピーカーやツイーター、ハイパワーアンプ、ウーハーを搭載するなどしたスーパーライブサウンドシステムや日産インフィニティQ45のBOSEといったプレミアムオーディオも増え始めた。

【1990年代】MDプレーヤーの登場

写真は2代目スバル インプレッサのCD/MD一体型プレーヤー。2000年代初頭にはこうしたタイプが主流だった

 1990年代になると、ソニーがカセットテープの後継的存在となるデジタル音源で文字入力などの編集も容易なMD(ミニディスク)を開発。自動車用MDプレーヤーの採用は1993年登場の9代目スカイラインが初だったという記憶がある。

 MDもCD同様に普及までには時間が掛かったが、1990年代中盤あたりから普及が始まるとカーオーディオでもアフター品から商品が増えはじめ、純正品でも2DINのCD+MDを目にするようになり、日産車やホンダ車では1DINのCD+MDというものもあった。

 また、この頃になるとCDチェンジャーもトヨタ車ではダッシュボード内蔵や2DINのCD+MDに内蔵されたものもあり、高価ではあったがアフター品でMDチェンジャーも販売されていた。

ホンダエディックスに搭載されていた2DINのCD+MDプレイヤー(販売期間:2004年~2009年)

 現在41歳の筆者は、この頃(1998年)に運転免許を取得し、記憶に強く残っているのだが、当時はクルマを買うとオーディオを換えるのは当たり前で、その際には2DINのCD+MDプレーヤーを選ぶことが多かった。

 価格は標準品が5万円、FMラジオから交通情報や天気、流れた曲といった文字情報が見られる今はなき「見えるラジオ」を装備した上級品だと10万円程度と、現在CDプレーヤーのみならアフター品が1万円で買えるのを思うと、カーオーディオの低価格化を実感する。

 また、1DINサイズのオーディオしか設置できない初代プリメーラに乗っていたときには1DINのMDプレーヤーにCDチェンジャーを組み合わせたこともあった。

 しかし、MDも2000年代に入ってパソコンからCDを編集できるCD-Rの登場により、MDにも捨てがたいところもあったものの、2000年代中盤あたりからMDは衰退しはじめ、この頃からカーオーディオはシンプルな方向に変わっていく。

次ページは : 音源の形がなくなり始めた2010年代

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