懐かしのバブル世代!! 国産ラグジュアリークーペの黄金期を振り返る

■ユーノス コスモ

ユーノスブランドから登場した4代目コスモ。ユーノスというブランド名がすでにバブルを感じさせる
ユーノスブランドから登場した4代目コスモ。ユーノスというブランド名がすでにバブルを感じさせる

 初代モデルが世界初のロータリーエンジン搭載の量産車だったコスモは平成2年(1990年)登場の4代目モデルで、当時マツダがユーノスブランドを立ち上げたこともあり、そのフラッグシップとなるラグジュアリークーペとなった。

 ユーノスコスモは世界でただ一社ロータリーエンジンを実用化したマツダの悲願であった3ローターエンジンの搭載(3ローターだけでなく2ローターも設定し、どちらもターボ)を実現した。

 ほかにもジャガーXJSのようにダンパーが一輪に2本付くリアサスペンション、ラグジュアリークーペらしいクラシカルなエクステリアとゴージャスなインテリア、世界初となるカーナビの採用など、バブル期らしい贅を尽くしたクルマだった。

 しかし、特に3ローターターボエンジン搭載のユーノスコスモは「全開加速すると燃料計が下がっているのが見える気がする」といわれることが少なくないほどの極悪な燃費や、ATのみの組み合わせだったこともあり低速トルクの細さによる通常走行時のギクシャク感といった弱点があった。

 それに加え、バブル崩壊もあり販売は低迷。結局平成8年(1996年)に絶版となったが、強いインパクトを残したことは確かだ。

■スバル アルシオーネSVX

ジウジアーロデザインの個性的なエクステリアが特徴のスバル アルシオーネSVX
ジウジアーロデザインの個性的なエクステリアが特徴のスバル アルシオーネSVX

 昭和60年(1985年)にレオーネベースの2ドアクーペとして登場したアルシオーネは、空気抵抗の低減など意欲的なモデルだった。

 しかし、エクステリアや本当にゲームセンターのドライブゲームのようなデジタルメーターなどにより、よくいえばアヴァンギャルド、悪くいえば奇抜としかいいようのないモデルだった。

 その反省もありアルシオーネの後継車として平成3年(1991年)に登場したアルシオーネSVXは「500miles a day(1日800kmを快適に走る)」というキャッチコピーに基づき、3.3リッターの水平対向6気筒NAエンジンをスバル伝統の4WDに組み合わせた。

 さらにジョルジェット・ジウジアーロ氏率いるイタルデザインによるエクステリアを持つラグジュアリークーペとなった。

 販売面では不発だったアルシオーネSVXだが、アルシオーネとはまったく異なるいい意味での個性に溢れていたこともあり、少数ながら未だ熱狂的なファンがいるモデルだ。

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