今後登場する可能性ゼロ!? リッター100ps超えの2L以下NAエンジン5選


■ホンダ初代インテグラタイプR

DC2型インテグラタイプR(1995~2001年)。1998年にマイナーチェンジを受けた後期型は98スペックと呼ばれる。ホイールは15から16インチにサイズアップ、タイヤは195から215のワイドタイヤに変更された


・1.8L 4気筒エンジン[B18C 96 spec.R](リッターあたり111馬力)
・最高出力:200ps/8000rpm、18.5kgm/7500rpm

 クイントインテグラも含めると3代目モデルとなるインテグラが、1995年にマイナーチェンジした際に加わったハイパフォーマンスモデルがタイプR。1992年に登場した初代NSX-Rと同じコンセプト、スピリッツで開発された「みんなのNSX-R」的な存在である。

 タイプR化の手法はインテグラタイプRもNSX-R同様で、動力性能の向上、サスペンションと車体の強化、軽量化といった具合だ。

 エンジンに関してはインテグラSiRに搭載され、評価の高かったVTECが付く1.8L直4エンジンのB18C型(180馬力/17.8kgm)に、圧縮比アップ、手作業でのポート研磨、吸排気系の変更などを施したもので、最高出力は200馬力に向上。

 またSiRに対しギア比もクロスレシオ化され(トラクションを高めるヘリカルLSD付)、もともとの1.8Lという排気量によるパワーバンドの広さに加え、VTECが高速カムへと変わる高回転域での爆発的なパワーも得た。

 車体はボディ剛性を強化しながら、メルシート(フロアカーペット下に付く防音材)の廃止などにより約40kg軽量化された。

 またサスペンションもSiRに対し車高を15mmダウンするなど強化。FFながらコーナーではグイグイとノーズが入り、アクセル操作による挙動変化も起こしやすいという鋭い切れ味と楽しさを持つ、駆動方式を超越したレーシングカーのようなハンドリングに仕上がった。

 さらに、初代インテグラタイプRはインテリアもレカロシートやモモのステアリングの装着などによりレーシーな雰囲気とされたのに加え、キーも専用デザインとされ、所有する喜びも備えていた。

 結果、初代インテグラタイプRはサーキットのラップタイムでは2Lターボ車並の速さを得ながら、価格はエアコン付で240万円程度と内容を考えれば激安だったこともあって人気車となった。そしてこの人気で殺到する注文に対応するため前述したポート研磨は機械化(性能は手作業と変わらない)されたほどだった。

 初代インテグラタイプRは1998年のマイナーチェンジで98スペックとなり、絶対的な速さは前期型とそれほど変わらないものの、サーキットの連続走行の際などの持久力などが向上した。

■ホンダ初代シビックタイプR

EK9型シビックタイプR(1995~2001年)
1.6L、直4のB16C型エンジンが最高出力185ps/16.3kgmを発揮。可変バルブタイミング機構、VTECを搭載した高回転型エンジンがリッターあたり116psの高出力をたたき出した


・1.6L 4気筒エンジン[B16B](リッターあたり116馬力)
・最高出力:185ps/8000rpm、最大トルク:16.3kgm/7500rpm

 6代目シビック(1995年登場)にも、初代インテグラタイプRに続き1997年のマイナーチェンジの際にタイプRが追加された。タイプRの手法は初代インテグラタイプRと同様で、エンジンに関しては初代インテグラタイプRの1.8Lを搭載するという案もあったようだが、初代シビックタイプRはモータースポーツも見据え1.6Lエンジンとなった。

 なお、初代シビックタイプRに搭載されたB16B型エンジンは、名前のとおり4代目から6代目のシビックのSiRに搭載されたVTECのB16Aをチューニングしたものではなく、初代インテグラタイプRのB18Cのショートストローク版的存在である。

 初代シビックタイプRの走りは初代インテグラタイプRに比べると、VTECが高速カムに切り替わった際の豹変度こそ初代インテグラタイプRに勝っていたものの、排気量が200㏄ぶん小さいことやクルマの設計時点の新しさにより全体的にいい意味でマイルドなものだった。

 そのマイルドさは特にウェット路面で扱いやすいなどの高い信頼感が武器になり、初代シビックタイプRは初代インテグラタイプRの弟分ながら、意外にも初代インテグラタイプRよりも成熟した大人というキャラクターも持っていた。

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