■アップルカーは成功するだろうか?
なんといってもクルマの開発には最低600億円。アップルカーのような自動運転車であり、しかも1車種目のプロジェクトということになったら下を見て1000億円規模でしょう。
開発コストを捻出するにも困っている三菱自動車の現況が劇的に変化する可能性大きい。マツダや三菱自動車にとって有り難い話であることは間違いないだろう。
ちなみに、なぜトヨタやホンダなどにアップルカーのウワサが出ないのか?
これはもう簡単。工場稼働率を上げることしかメリットないからだ。考えてほしい。iPhoneを生産しているのは台湾の「フォックスコン」という企業ながら、アップルのような利益を上げているかとなれば「いいえ」。利益率、極めて低いという。
そりゃそうだ。日本だって工場部門だけの利益となれば限定されてしまう。シャネルやエルメスのバッグはスンゴイ価格で販売されているけれど、工場で製品作るコストといえば“末端価格”よりずっと低い。
なかでもファスナーや素材に代表される外注部品など、商品価格からすれば利益率低い。ブランド価格を上乗せできる企業が儲かるだけ。
トヨタやホンダからすればアップルカーを下請け生産するなら自社ブランドのクルマを作ったほうが100万倍良いと言うことになります。
だったらなぜマツダや三菱自動車はそういったウワサになるかといえば、今まで書いてきた通り「外野から見たら困窮しているように感じるから」にほかならない。この状況、しばらく続く?
さて、アップルカーは成功するだろうか? 「少しばかり時間掛かるでしょうね」と思う。
携帯端末と違いクルマは命を乗せる。iPhoneのような信頼性しかないようなクルマなど買う気になれば。日本でテスラが思ったより売れないのと同じ。そもそも自動運転の実現だってたくさんのハードルがあり、いつになるかわかりません。
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