長く乗る人はやはり気になる! クルマはどれだけ走ると壊れる?


■駆動系の寿命は?

オートマチックトランスミッションは、およそ15万~20万kmまでが一般的には使用限界といえる(dreamnikon@Adobe Stock)

 「トランスミッション」の寿命は方式によって異なってくる。

 まず、今では希少価値の「MT」。これの寿命はユーザーの扱い方に大きく左右される。ギヤオイルの交換を怠ったり、不適切なクラッチ操作やクラッチトラブルに見舞われた際、無理なギヤチェンジを行うなどしてミッションを痛めなければ、ほぼ壊れることはない。

 「AT」はATF交換を定期的に実施することで寿命が延びるものの、大方15万~20万kmで限界を迎える傾向にある。

 「CVT」は20万kmの寿命は確保されているが、CVTフルードは最低限指定サイクルで定期的に交換する必要がある。

 また、ゴム類をはじめとして消耗パーツの耐久性が格段に向上しているため、ドライブシャフトの等速ジョイントの保護を担っている「ドライブシャフトブーツ」の耐久性も格段に向上。

 このドライブシャフトブーツ、平成初期は4万~5万㎞走れば切れてしまったが、現在の寿命は10万kmを優に上回っている。事実、20万㎞走破した筆者の愛車モビリオのブーツはいまだ健在だ。

■足回りの寿命は?

ショックアブソーバーは、今や20万km走っても耐えられるようになった(RS-Studios@Adobe Stock)

 ステアリング操作の軽減を担っている「パワーステアリング」は、平成初期までは高圧の油圧で作動する「油圧式」が一般的だったが、現在では「電動式」が主流。これによりブーツのチェックは必要なものの、ほぼメンテナンスフリーとなっている。

 平成初期、3万~4万㎞で経済寿命に達し、10万km超えたら抜けて当たり前だった「ショックアブソーバー」の寿命も大幅の向上。20万km走破した筆者の愛車モビリオの場合、いまだ新車時のまま問題なく走れている。

 また、安全に直結する「フットブレーキ」の油圧系は、昭和モデルでは4年に1回のオーバーホールが当たり前だった。ところが、平成初期になると8~10年は持つようになり、平成2桁代では20万km問題なく走れてしまっている。

 さらに、ブレーキローターは本来は消耗品で、欧州車などはローターも意図的に摩耗させているためブレーキパットとのセット交換が前提となっている。

 しかし、パッドの摩耗を優先させている国産車の場合、交換が必要となるのは摩耗限度(もしくは異常摩耗)に達した場合で、現実問題としてトラブルがなければ20万kmは優に走れてしまう。

 なお、「ブレーキフルード」は湿気に弱く、使い始めて1年もすると水を含んで劣化してくる。このような劣化した「ブレーキフルード」を長いこと使い続けるとマスターシリンダーやブレーキシリンダーの中がサビて液漏れを起こすようになる。このため、最低でも2年に1回は交換したい。

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