長く乗る人はやはり気になる! クルマはどれだけ走ると壊れる?


■コックドベルト時代は10万km持たなかったが……

昭和から平成初期のクルマに採用されていたコックドベルトは7万~8万kmで限界を迎えることが多かった(ARTPROXIMO@Adobe Stock)

 例えば、当時のエンジンは吸・排気バルブの作動を担っているカムシャフトの駆動に「コックドベルト」と呼ばれる歯付きの特殊なベルトが一般に使われていた。

 この「コックドベルト」、メーカー公称値では「10万km以上の耐久性がある」とされていたが、現実には7万~8万kmがボーダーライン。特に、ウォーターポンプの駆動も担っていたエンジンの場合、4万~5万km前後で切れてしまうこともあった。

 そのカムシャフトの駆動方式が2000年代(平成2桁初期)以降、チェーンの改良(静音化)によって「カムチェーン」へと主流が変化。基本的に交換不要となっているのだ。

■今は冷却水も7年間も交換不要!

 2年ごとの交換が必要だった「冷却水(LLC)」は16万kmまたは7年(新車時)間交換不要な「スーパーLLC」に。2万~3万km毎の交換が必要だった「スパークプラグ」は10万km交換不要の「白金プラグ」が主流となっている。注入されている「エンジンオイル」の性能も段違いだ。

 さらに、素材と組み込み精度が上がったことで近年、エンジン自体の寿命も30万~40万kmといわれている。ただし、これもオイル管理をキッチリ行って入ればの話。メンテを怠たれば10万km前でもトラブルに見舞われるので要注意!

 また、バッテリーに貯えられる電気には限りがあるため、エンジン回転中は常に発電して電気を補充している。その発電を担っているのが「オルタネーター」と呼ばれる補機で、電気を取り出す部分にはモーターのように「ブラシ」がセットされている。

 この「ブラシ」、回転するローター接点と接しているため、使用していれば摩耗。10万kmを超えたら要注意といわれていた。が、今のクルマは15万km超えても半分以上残っているのが現実と、各部の耐久性が半端なく向上しているのだ。

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