生活する地域のガソリン価格を細かくチェックして給油するタイミングを考えるのは、自動車を日常の足として使っている者にとっては当たり前の話。
経済産業省・資源エネルギー庁の石油情報センターが2021年3月24日に発表した3月22日時点におけるレギュラーガソリンの店頭価格の全国平均価格は前週の147.3円と比べ2.4円値上がりの149.7円と17週連続の値上がりとなった。
リッターあたりの価格が1円でも下がれば、日常的にクルマを使う立場であればホッとできる。やっかいなのは、ガソリンという商品が「生活必需品」でありながら「相場商品」でもあるということ。
気になるのは、1週間のうちで一番安く入れられる日はあるのかということ。日曜日が一番安いという話も聞いたこともある。
そこで、一番安くガソリンを入れるにはいつ入れるのがいいのか、ガソリンを安く入れる方法はあるのか、モータージャーナリストの岩尾信哉氏が解説する。
文/岩尾信哉
写真/ベストカーweb編集部 Adobe Stock
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ガソリン価格が急騰している理由
まずはこの数ヵ月のガソリン価格の値上がりはかなり急激になっていることを確認してみよう。
最新のガソリン価格情報をお知らせしておくと、経済産業省・資源エネルギー庁の石油情報センターが2021年3月24日に発表した3月22日時点におけるレギュラーガソリンの店頭価格の全国平均価格は前週の147.3円と比べ2.4円値上がりの149.7円と17週連続の値上がりとなった。
ここ最近1ヵ月のガソリンの小売価格の調査結果をピックアップすると、ガソリンの店頭小売価格は、143.1円(2月22日)→144.6円(3月1日)→146.1円(3月8日)→147.3円(3月15日)→149.7円(3月22日)と週当たり1円以上のペースで確実に上昇している。ちなみに、ここ2年での小売価格調査の最高価格は2020年1月の151.6円だが、現在は2020年3月と同水準の高値にまで戻っている。
結果として、2020年12月初旬の時点では130円台半ばだったものがここ3ヵ月ほどで10円以上も値上がりしてしまった。
ほぼ同時期の2020年末に石油関連業界紙である燃料油脂新聞社に取材した時点では、「原油価格は4~5ドル上がる可能性はあるが、日本でのガソリンの店頭小売価格は今後2円程度の上昇に留まるのではないか」とのことだったが、実際は予想をはるかに超えた価格上昇となった。
米国での政権交代やワクチン摂取など新型コロナウイルス対策が進み始めた効果か、景気後退への不安が抑えられ、一気に景気が浮揚する目処がつき始めたことや、景気回復による産業界の需要増加を見込んでOPECプラス内でサウジアラビアが原油の減産継続を表明するなど、原油価格の上昇は当分続きそうな気配だから、当分は日本でのガソリン価格上昇は避けられない状況にある。
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