生き延びてほしかった!? 車種整理でこれから消えるトヨタ車は?


 トヨタは昨年5月から全国的に全店での全車種販売を開始して、着々と車種整理が進んでいる。昨年末にはポルテ/スペイドが生産を終了した。そして、3月末にはついにプレミオ/アリオンとプリウスαも生産終了となる。

 それではこの先、ほかにはどのトヨタ車が消えることになるのか?

 まず、今後車種整理が行われるのは、内外装に違いが与えられているだけで基本的に同一車種の姉妹車が中心になりそうだが……。すると、ヴォクシー/ノア/エスクァイアの3姉妹ミニバンは? そして、高級ミニバン姉妹のアルファード/ヴェルファイアはどうなるのか? 

 そのほかにも消滅する車種はあるのか? これから車種整理で消えることになりそうなトヨタ車はこれらだ!

文/渡辺陽一郎  写真/トヨタ、ベストカー編集部

【画像ギャラリー】姉妹車の運命は!? 絶滅の危機に瀕したトヨタ車たち


■近年トヨタはエスティマやポルテ&スペイドなど……を廃止

ポルテの運転席側は普通のヒンジドアだが、助手席側には1枚の大開口ワイヤレス電動スライドドアを設定。発売時の売り上げは堅調だったものの次第に失速し、2020年9月に生産終了

 今の自動車業界は、100年に一度の変革期といわれる。モーター駆動を併用する環境性能の優れた車両開発、安全性能の向上や自動運転の技術開発も行うから、先行投資が多い。

 新しいプラットフォームも、ハイブリッド、電気自動車、さらにサイズによっては燃料電池車にも応用できるように開発する必要があり、車種構成を見直す必要も生じた。そのために各メーカーとも、新規車種の導入と併せて、既存の車種の廃止も行っている。

 特にトヨタは小型/普通車で約50%のシェアを持つから、廃止する車種も多い。この数年間で、エスティマ、ポルテ&スペイド、マークX、クラウンマジェスタ、ルーミーの姉妹車になるタンクなどを廃止した。

■トヨタ販売店は全店で全車の取り扱いで格差拡大!

プリウスαは、プリウスのボディを拡幅した5人&7人乗りのワゴン。パワートレインは、ベースの3代目プリウスと同じ1.8Lエンジン+2モーターのハイブリッド。2021年3月末の生産終了が決定

 トヨタは2018年に、国内の全店舗で全車を扱う方針を打ち出し、日本で売る約60車種を半数の30車種前後に減らすことを示唆した。2019年には東京地区の販売系列がトヨタモビリティ東京に統合され、2020年5月からは、ほかの地域でもトヨタの全店が全車を扱う体制になった。

 トヨタではメーカー資本に頼らない地場の販売会社が多いため、4つの系列は残すが、全店で全車を購入できる。もともと販売系列は、取り扱い車種を区分する制度だから、全店が全車を扱えば次第に形骸化していく。

 新しい販売体制の影響は予想以上に早く表れ、アルファードとヴェルファイアは、基本的に同じクルマなのに販売格差が急拡大した。

 現行型の発売直後は従来と同じくヴェルファイアが多く売られていたが、2017年12月のマイナーチェンジでアルファードがフロントマスクの存在感を強めると、両車の販売順位が逆転した。

 アルファードが上まわり、2020年5月以降は、ヴェルファイアとの販売格差がいっそう広がったのだ。2021年1月は、アルファードの登録台数が1カ月に1万台を超えたのに、ヴェルファイアは1000台以下だ。10倍以上の格差になった。

 従来であれば、ネッツトヨタ店と付き合いがあったり、その近所に住むユーザーは、トヨペット店のアルファードに魅力を感じてもネッツトヨタ店のヴェルファイアを購入した。しかし今は、従来はアルファード&ヴェルファイアを販売していなかったトヨタ店やトヨタカローラ店を含め、どの店舗でもアルファードを買える。

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