■解決策は「寝る」しかない!! 居眠り運転をしやすい場面はこれだ
運転という緊張を強いる動作をしていても居眠りをしてしまう。人間の代表的な運転中眠気に襲われやすいシーンを挙げていこう。
【食後】
食後は運転中でなくても眠気に襲われやすい代表的なシーンだ。その原因は以下のとおり。
1. 食事で血糖値を急上昇させる糖質が摂取され、体は血糖値を下げるためインスリンを過剰に分泌するのでエネルギー源として必要な糖分も使ってしまい、結果的にエネルギー不足になるから。
2. 消化のため血流が消化器に集中するため脳へ血流が少なり、脳の動きが悪くなるため、と言われている。さらに脳の覚醒水準(意識がハッキリしている度合)には一日のなかで波があり、13時から16時は低下するサイクルにあるため、特に昼食後はダブルパンチで眠気に襲われやすく、居眠り運転による事故発生率も13時から15時頃は高いという統計もある。
食後の眠気を緩和する方法としては糖質の少ない主食を選ぶのと、満腹にならないよう食べる量を腹八分目に抑えることが効果的だ。
【ポカポカ陽気】
冬場でも天気のいい日、さらにミニバンのようなガラス面積の広いクルマに乗っていると、車内は暖房なしでも日向ぼっこをする家の縁側のようにポカポカで気持ちよくなってしまい、眠気に襲われるのも無理もない。解決策は花粉が気にならない人であれば窓を開けて風に当たるくらいだろうか。
【単調な道&楽なクルマ】
峠道や市街地、コーナーが続く首都高速のようなところであれば、眠くなりそうな要素が揃っていても緊張感で眠気に襲われるということは少ない。
しかし、交通量の少ない高速道路や北海道の一般道路のような単調な道では緊張感も薄れがちで眠気に襲われるのもよくわかる(高速道路には眠くならないように緩いコーナーをワザと設けていると言われてはいるが)。
さらに、そんな緊張感の薄い道でACCやレーンキープといった運転支援システムのあるクルマや、そのうえクルマ自体が安楽さやイージードライブを目指したベンツやクラウンだったりすれば、もう「眠くなるな」と言うほうが無理かもしれない。
【ひとりのドライブ】
ひとりでのドライブは話し相手がいなくて眠くなりやすい、運転交代要員がいないといった理由で睡魔に襲われやすい。私は家でもひとりのドライブでもひとりごとが非常に多いのだが、眠気撃退には思考をするという意味で案外意識してひとりごとをするのは有効かもしれない。
【疲れている時】
そんな時は運転をしないのがベストに決まっているが、そううまくいかないのが現実社会だ。体が疲れている時は眠気撃退対策も効果が薄いし何よりも危ないので、SAなどに入って10分くらいでもいいので仮眠するにかぎる。
(永田恵一)
■Web編集部のまとめ■
人間はそのメカニズムとして居眠りをしてしまうもの。たとえ上記のようなシチュエーションを避けていても、前日の夜に8時間寝ていても、もし運転中に眠気を感じたらすぐに休憩をすべきだ。
また最近多いケースがエナジードリンクなどカフェインの多い飲料、もしくはミント系のタブレットを使用するパターン。こちらも非常に効果的だが飲んですぐ目が覚めるわけでもないし、ましてやその効果が何時間も続く保証はない。
くどいようだが、ちょっとでも眠気を感じたらすぐにSA/PAにピットイン!! 取り返しのつかない事故を起こすより、1時間の休憩のほうがうーんと安く済みます。
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