■あっさりしすぎた絶版は復活の証?
2006年にデビューした3代目エスティマは、2016年6月に、2度目のマイナーチェンジを受ける。かねてから噂されていたエスティマ絶版が、現実味を帯びた瞬間だ。
販売店では、登場から10年が経過するエスティマが、今後も存続するのであれば、フルモデルチェンジが必須であると考えていた。しかし、エクステリアデザインを変更し、トヨタセーフティセンスCを搭載するにとどまったマイナーチェンジは。私を含め多くのスタッフに、エスティマの絶版を悟らせただろう。
同時期に終焉を迎えたマークXは、ファイナルエディションが発表され、華々しく終わりを迎えた。しかしエスティマは、駆け込み需要を取り込む暇もなく、あっさりと終焉する。エスティマにも、マークX同様の花道を作ってあげたかったと思うのは、筆者だけだろうか。
あくまで個人の想像だが、しっかりとした終焉を作らなかったエスティマからは、早々に復活という気配を感じる。クルマがガラパゴス化する日本市場で、様々な車種として役割をこなせるエスティマの時代は、またやって来るはずだ。
エスティマは、日本の自動車文化に、間違いなく大きな足跡を残した。
20世紀の天才タマゴが、21世紀にどんな革命をもたらしてくれるのか期待しながら、エスティマの復活を期待したい。
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