自動運転技術でクルマが真のパートナーになる? 【自律自動運転の未来 第7回】

■「人」と「機械(クルマ)」が協調すること

 スポーツには厳格なルールがあります。だからこそプレイヤーとしてだけでなく、観客としても時間を共有して楽しめます。同じく、自動車の運転にもさまざまなルールがあります。

 ルールは主に法律によって定められ、たとえば自動車の運転には該当する運転免許証の取得が必要で、運転中は携行することが義務づけられています。さらに公道で自動車を運転する際には、道路交通法や道路運送車両法にも従わなければなりません。

 なんだか自由が大きく制限されているように思われますが、逆説的に考えれば、「すべての人々がルール(法律)を守る」という性善説の上に交通社会が成り立っているからこそ、我々は安心して自動車の運転が行え、歩行者としても道路を活用できるわけです。

 これは自動運転技術の開発にとっても言えることです。人を理解する人工知能がシステムの中枢になっていくのであればなおのこと。

 この先、クルマが我々のパートナーとなるためには、各々の弱みを補完して強みを増強する「人と機械の協調運転」が不可欠です。筆者は人と機械の協調運転こそ、「誰もが快適な移動の自由を得るため」のスタートラインであると考えてます。

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