フランス本国のルノーは3月10日からクーペルックのミドルSUVとなる「アルカナ」を欧州に投入することを発表した。日本への導入があるのか? 気になるモデルだが、カッコいいクーペSUVなのでぜひ日本でも発売して欲しいところだ。
というわけで、ここではルノーの新型車であるアルカナを紹介するとともに、そのほかにも日本にも導入して欲しいルノー車を、国内ではあまりライバル車がないモデルを中心にピックアップしてみた!
文/永田恵一 写真/RENAULT
【画像ギャラリー】日本国内ではお目にかかれない注目のルノー車をご紹介!!
■ルノー新型SUVのアルカナってどんなクルマ?
アルカナは2018年のモスクワモーターショーに市販前提のコンセプトカーが出展され、翌2019年にロシアで市販車が、2020年に韓国でルノーサムスン版となる「XM3」、そして2021年に欧州仕様、という順で登場している。
ロシア仕様のアルカナはルノーとモスクワ市政府による合弁企業であるアフトフラモスで生産され、クルマの土台となるプラットフォームは日産ルノーアライアンスにおいて主に新興国向けの低価格車に使われている「B0+」を採用。
それに対し韓国と欧州仕様のアルカナは韓国のルノーサムスン製で、プラットフォームは日産ノートやルノールーテシアの現行モデルなどに使われる「CMF-B」を使うなど、2720mmのホイールベース自体や見た目はほぼ同じなのに中身は別のクルマと、非常に紛らわしい。
ちなみに、CMF-Bフォームのようにコンパクトクラスとミドルクラスでプラットフォームが共用できるというのは、日産ルノーアライアンスのプラットフォームが持つ拡張性の広さの表われともいえそうだ。
この点はさておき欧州仕様のアルカナを紹介していきたい。
まずボディサイズは全長4568mm×全幅1821mm×全高1576mmとミドルSUVのド真ん中といったところで、エクステリアでは特に側面から見るとベンツGLCクーペを小さくしたようなイメージを持つ点が目を引く。なお、最低地上高はファッション性重視のSUVとしては充分な高さで200mmが確保されている。
インテリアは液晶メーターと大型モニターに加え、カーボンパネルを使うことなどによりコンセプトを反映したスポーティな雰囲気となっている。
パワートレーンは、ベンツAクラスなどにも搭載される1.3Lの4気筒直噴ターボエンジン+超小型モーターに7速DCTを組み合わせたマイルドハイブリッド(TCe140)と、1.6Lの4気筒エンジン+2モーターのフルハイブリッド(E-TECH145)の2タイプを設定。駆動方式はFFのみとなる。
グレード体系はTCe140、E-TECH145それぞれにベーシックな「ゼン」、充実した装備が加わる「インテンス」、スポーティな「RS」ラインが設定され、価格は2万9700ユーロ(約384万円)からである。
アルカナはロシア仕様もあるなど、わかりにくいところもあるが、ルノーらしい個性的なモデルとして日本への導入も期待したいところだ。
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