スーパーフォーミュラ開幕戦後に中嶋一貴選手にインタビューを敢行。もちろん開幕戦のこと、スーパーフォーミュラの楽しさは抑えつつ、ニッポンのモータースポーツの今後なんてことも聞いてみました。
ベストカーらしい深堀り企画。ぜひご覧ください。
文/段純恵、写真/GAZOO Racing
【画像ギャラリー】スーパーフォミュラ2021年シーズンスタート!! 中嶋一貴開幕戦記
■開幕戦を振り返って
今回はなんだかちょっとずつ、すべてが最後まで噛み合いませんでしたね。予選はQ2のアタッ中に最終コーナー手前で縁石に乗る角度がちょっと悪くてオーバーランし、Q3進出のタイムが抹消されて13番手になりました。
決勝はスタート直後の1コーナーで、ポジション取りは良くて順位を上げられそうだったけれど、Aコーナーに入る時にトラブってる車両が近くにいて、それを避けてアウト側から抜くのに(自分が)縁石に乗らざるを得なかった。その瞬間にクルマが跳ねてスピンし、正直、どうしようもない状況でした。
クルマのフィーリングとかペースは決して悪くはなかったのですが、最後まで噛み合わないままの難しいレースでした。
■若手の台頭について
石浦(宏明)選手が昨季限りでフォーミュラを引退し、気がついたら僕がSF最年長!チームメイトの宮田(莉朋)は15歳も年下です。もうホント、『若い子』ですね。
他にも若い子たちがどんどん出てきて、コロナ禍の影響で彼らにもチャンスが行きやすい状況にある。それは若い子たちにとっても業界にとってもとても良いことだと思います。
イマドキの若い子は、本当にポンと乗ってポンと適応してくる。おそらく下のカテゴリーのマシンの操作性や感覚がSFに近いとかの理由があるんじゃないかなと思います。昔のクルマはデカくてハンドルも重くてギアもマニュアルで、適応するのに時間がかかりました。
でもいまはゲームやシミュレーターをふくめ、若い選手が適応しやすい環境が整っていると言えるかもしれない。また、それにすぐに適応できる年代なんでしょうね。僕はアナログ人間なので、シミュレーターもそんなに好きな方ではないんですけど(笑)。
若手の存在が怖い、ということは別にないです。宮田なんか本当にコンスタントに速いしすごくいいライバル、強敵だと思います。
やはり(チームメイトは)一番負けたくない相手ですね。それは相手が誰であろうが変わらない。ニック(・キャシディ)が来た時も負けられないという気持ちはすごくありました。でも、同じ日本人の若手が上がってきて、おいそれとは負けられないという気持ちは、正直ニックの時と同じかそれ以上に強いです。
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