■レヴォーグは良さが分かりづらい! マツダが格好つけすぎて残念!
ウメキ レヴォーグの評判が今素晴らしいじゃないですか。いいクルマですよ。でも、一番残念なのは「よさがわかりづらい」ところ。
鈴木 一般ユーザーがね。
ウメキ “わかりやすいよさ”というのがあるじゃないですか。「一撃でわかるよさ感」がない。
というのも、雪道テストコースをレヴォーグで走ったことがあり、起伏のある雪道でのハンドリングがめちゃくちゃいい。シャシーがホントよくて足もよく動く。これいいわ~、と思ったんだけど、普通の道ではそのよさがわかりづらいのよ。
鈴木 一般ユーザーが感じるいいもの感はアイサイトX。一見わかりにくいんだけど(笑)、使い込むと、ほほ~と思う。ハンズオフもあるし。
ババ 内装に半歩先をいく新しさやときめきがないですよね。
鈴木 縦型ナビがあるじゃない。
ウメキ その縦型が室内で浮いている感じがする。同じような狙いなら新型ベンツCクラスの完成度を見てくださいよと。センターパネルなどのデザインの新しさ、たるや!
鈴木 先ゆく新しさもわかるけど、スタイルや内装に「やや地方色」が注入されているほうが、レヴォーグのユーザーには刺さるんですよ。
で、逆にマツダは格好つけすぎているのよ。マツダ3の格好つけは600万円のクルマがすること。内装にあそこまで格好つけすぎて、それで力尽きたらダメでしょ。ほかの部分で手を抜かざるを得ないから。エンジンもシャシーも。これはかなり「惜しい」よ。
ウメキ そのモデルに費やせるコストは決まっているから、内装にお金をかけすぎてほかの部分がイマイチなのよね。
さて、最後はクラウン、これも惜しいな~。現行型になった時に明らかに……質感が落ちた。インテリアの質感もそうだけど、やはり走りの質感。クラウンならではの滑らかさというか上質さが、現行型で全部なくなったよね。
ババ 正直、先代の走りの残像や感覚がないもので……、違いがわかりません(汗)。
鈴木 僕は現行型にはクラウンの伝統的な味は感じる。ゼロクラウンで欧州モデルを意識して足が硬くなったけど、それ以前は昔からのクラウンユーザーのために、ある種ゆるゆるブワブワの走り味。ゆったりという感覚ね。それ、現行クラウンにも感じますよ。
でも、「ニュルで鍛えた」と主張しなくていいのに、とも思うんだけど(笑)。
ウメキ どの走りにもっていくのか……という軸がない。中途半端感がありますよ。例えば、BMWの3シリーズの走りにするのか、あるいはベンツのCクラスを目指し、それを上回るドシッとしたクルマになってもいいんですよ。でも、現行型はどれにもなれていない。この中途半端具合が残念だな~ですよ。
鈴木 悩みが多いんだろうね、歴史が長すぎて。寂しいけどある意味、その役割を終えている、終えようとしているクルマともいえるから。
ババ だからクラウンSUVの話も持ち出されるわけ、と。
鈴木 そうだね。そろそろ歴史的な役割を終えるという感じなのかもしれないね。
* * *
……時には歯に衣着せぬ意見も飛び出した座談会だったが、「惜しい」を「素晴らしい」へと変えたいがための3人の発言なのです。ご容赦ください。今後に期待していますよ~!
コメント
コメントの使い方