■愛車にどこまで「美しさ」を求めるか
そしてコーティングを行う場合、どこまで美しさを求めるか? によってもその選び方は変わってきます。新車だから磨かないでコーティングをするという場合と、新車でも徹底的に磨いてコーティングするのでは、仕上がりがかなり違いますし、磨いてからのコーティングのほうが長持ちするとも言われています。
そして、多くのカー用品、多くの作業と同じで、ディーラーでのコーティングは費用が高額となることが多いのが現状です。
トヨタモビリティ東京のボディコーティングメニューを調べたところ、コーティングはガラス系コーティングの「ハイグレード」と二重ガラス系コーティングの「プレミアム」の2種類がありました。
ボディサイズによって価格は異なります。プリウスを例にすると「ハイグレード」の場合は5万5500円、「プレミアム」の場合は7万9200円となっていました。
一方、スーパーGTでトヨタのスポンサーにもなっているKeePer技研が催する洗車・コーティング専門店キーパーラボでのコーティング料金は、ガラス系コーティングの「クリスタルキーパー」が2万800円、その上の「ダイヤモンドキーパー」が5万7500円となっているので、価格差は歴然です。
私ならどちらを選ぶ? と聞かれたらキーパーを選ぶと思います。もちろんディーラーの作業もしっかりとしているでしょう。
しかし、ディーラーでコーティング作業を行うのはおそらくメカニックです。オイル交換をしたり、ブレーキパッドを交換したり、ときにはエンジンの載せ替えをしたりという技術を持ったメカニックが、プラスの技術としてボディコーティング施工について講習を受けてコーティング作業をしているのだと思います。
対して、キーパーラボで作業をする人はコーティングや洗車などボディメンテナンスに特化した人です。お寿司を食べたいときに和食店で食べるのか、お寿司屋さんで食べるのか? 私ならお寿司屋さんで食べます。
■値引きの条件としてコーティングを提案されることも
新車購入時は値引き条件の一環として「ボディコーティング」を提示されることもあると言います。値引きはこれで限界だけど、ボディコーティング無料でつける……という手法が採られることがあります。
例えば、「5万円の値引きの代わりに5万5000円のボディコーティングを付ける」と言われると、プラス5000円ぶん額が大きいボディコーティングのほうに心がぐらりと揺らぐこともあるでしょう。
5万円の値引きはディーラーにとっては明確に5万円の収益減ですが、5万5000円のボディコーティングはそのなかに利益が含まれているので5万5000円の収益減にはならず、提示しやすいのです。
もし、あなたがコーティングを予定しているならこの条件を受け入れることにメリットはありますが、あまりコーティングには興味がないなら値引きのほうを選んだほうがいいでしょう。
また、コーティングに興味がある場合でもディーラーの値引き分を、キーパーなどのコーティング専門店でボディコーティングする費用に回すこともできます。
その場合は値引き額よりも費用の安いコーティング専門店で作業をしてもらえば、最終的な支払い額を減らしつつボディコーティングもすることができます。
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