■輸入車編
●ランボルギーニ ウルス(スーパーカー+SUV)
SUVブームが生みだしたモンスターであるウルス。このアグレッシブなスタイルのクーペSUVは、悪路にも対応できる最低地上高と実用的なユーテリテイスペースを備える。
しかしながら、その本質はスーパーカーそのもの。その上、いかなるステージでも最高のパフォーマンスを発揮。たとえ、砂地や雪道であっても……。その点からも、史上最強のランボといっても、過言ではないだろう。(大音)
●編集部からひと言…高級ブランドがSUVを作るのは今や当たり前になったが、スーパーカーブランドのランボも参戦。ライバルのフェラーリの動向が気になるところだ。
●ポルシェ タイカン(EV+スポーツカー)
タイカンはポルシェ初の量産電気自動車となる、4ドアスポーツセダン&スポーツワゴンである。
電気自動車といってもポルシェが作るモデルだけにその性能はトップグレードとなるターボSのセダンで0-100km/hは加速2.8秒と日産GT-Rの2012年モデルと同等、ニュル北コースのラップタイムも7分42秒34とポルシェケイマンGT4と同等と、この速さにはEV+スポーツカーという言葉しか見つからない(永田)
●編集部からひと言…モーター走行でありながらしっかりとスポーツカーであるポルシェの走りを体現しているのがタイカン。これぞポルシェの二刀流にふさわしい。
●ロールスロイス カリナン(超高級車+SUV)
カリナンは日本車ではセンチュリーが近い車格となるセダンのゴーストをベースとしたSUVである。カリナンはロールスロイスだけにロールスロイスの名に恥じない豪華さはもちろん、定評ある安全性もSUVなので特に側面衝突ではセダンより有利と、非常に高い。
それでいてSUVだけに悪路走破性も高く、超高級車とSUVを融合したという意味ではロールスロイス史上最もマルチに使えるモデルだ(永田)
●編集部からひと言…超ド級の高級ブランドであるロールスロイスのSUVだから、オーナーにも金持ちにして冒険野郎という二面性が求められるに違いない。
■編集部厳選 現代の二刀流グルマ キラリと光る代表3台
ここまで10車種以上の二刀流グルマを紹介してきたが、その代表モデルを3車に絞ってみたいと思う。順位はつけないが、表彰台に上れるクルマということですね。
まずハリアー。このクルマの万能ぶりはかなりのもの。高級感とスペシャルティカー的雰囲気を持ち、SUVだから実用性も遊び心も兼ね備える。それでいて、ガソリン2Lなら299万円からという安さなのだから売れるのも納得。このコストパフォーマンスの高さは相当なものだ。
続いてデリカD:5。SUVというよりクロカン4WDと呼びたい悪路走破性を持ったミニバンなんて、世界的にもそうあるものではない。
もちろん、本来のミニバンとしての実用性や室内の広さも高レベルで、どちらも一級品の二刀流。しかも最近の流行を狙っているわけではなく、初代は’69年登場で50年以上の歴史もあるのだから凄い。もっともっと売れていいクルマである。
表彰台最後の3台目は、少し異色かもしれないがランボルギーニウルスを推したい。なんと言ってもあの「ランボルギーニ」の「SUV」なのだ。これだけで強烈な二刀流。日本車で言えば「GT-R」の「SUV」みたいなもの。あるいは逆に「レクサス」の「軽自動車」でもいい。
とにかく相反する要素を備えているということで、これぞ最多勝も本塁打王も狙える大谷翔平的クルマと言えるだろう。あっぱれである。
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