■究極のマルチパフォーマンスカーはR35 GT-R!
ワーワーやってきた二刀流企画だが、最後に結論を出したい。現在最高の二刀流は何か? 日本には上記の代表3台を超えるクルマがあるのだ。
それは日産R35GT-Rだ。 水野和敏氏が「マルチパフォーマンススーパーカー」をコンセプトにして開発したクルマ。2007年に登場した時のプレスリリースには「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」と記されている。
今は速さばかりが注目されているが、本来は天候、路面、ドライバーの腕を問わず、さらには実用性も確保した誰もが楽しめるスーパーカーというのが本質だった。
二刀流どころか四刀流、五刀流の性能を持つクルマで、だからこそ14年間も世界で売れ続けているというわけだ。クロスオーバーSUVならまだしも、スーパーカーでやってのけたことが凄い。改めて脱帽である。
【番外コラム】マニア目線で思い出す 絶版二刀流
2007年デビューの古参モデルとなったプレミオ/アリオンだが、そのシートアレンジの多彩さがセダンらしからぬ使い勝手を誇る二刀流モデル。後部座席はヘッドレストを取り外すことなく、レバーで前方へ倒せ、前席はヘッドレストを取り外して前方に移動すればフルフラットな空間を作れる。
1999年登場のアヴァンシアは高級サルーンの要素を持ったステーションワゴンで、現代で言えば二刀流だった。ホンダは4ドアクラブデッキと自ら呼称していたのはナイショだ。
また、5ナンバーセダンでありながら上級車のイメージを持たせたのは1988年に登場した初代コンチェルトで、プログレやブレビスに先駆けていた。
セダンとステーションワゴンのいいとこ取りを目指したのはマークXジオだった。
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