N-BOX ハリアー フィット…人気車の「次」に挑んだ新型車の成否


トヨタ 4代目ハリアー/2020年

トヨタ 4代目ハリアー(販売期間:2020年~/全長4740×全幅1855×全高1660mm)

 初代と2代目のハリアーはレクサス RXの日本仕様だったが、3代目はRXとは別の日本向けの設計になり、従来の都会的な艶っぽさに磨きを掛けた。

 4代目の現行型は、エンジン、ハイブリッドシステム、プラットフォームなどを現行RAV4と共通化しながら、先代型の特徴だった都会的な雰囲気をさらに強めた。外観はリアゲートを寝かせた5ドアクーペ風で、内外装の質もさらに向上させている。走行安定性、乗り心地、静粛性も進化させ、衝突被害軽減ブレーキは自転車も検知する。

 3代目の先代ハリアーは2013年に発売され、翌年の2014年には、月平均で約5400台が登録された。現行型は2020年6月に発売され、2021年1~5月の月平均は約8200台だ。

 先代型に比べて好調で、現行型の販売目標とされる3100台も大幅に上まわる。メーカーの販売目標は生産を終えるまでの平均値だから、発売直後は上まわって当然といえるが、目標の2.6倍に達する車種は少ない。

 ただし、このハリアーの人気は、差し引いて考える必要もある。現行ハリアーの発売とほぼ同時の2020年5月に、トヨタは国内の販売体制を見直して、全店が全車を扱うようになったからだ。従来のハリアーはトヨペット店の専売だったが、現行型は全店の4600店舗が売るから登録台数も急増した。

 その代わりクラウンなどは、以前に比べて売れ行きを下げた。2021年1~5月のトヨタ車の国内販売台数は、前年同期に比べて約14%増えたが、国内市場全体でも約13%増加している。つまりトヨタ車が目立って売れ行きを伸ばしたわけではない。

 今のトヨタ車では、販売体制の変化を受けて、人気車は売れ行きをさらに伸ばしている。逆に低迷気味だった車種は、一層落ち込んでいる。

 かつての日産やホンダと同様、全店が全車を扱う体制に変わり、トヨタ車同士の競争が激化して販売格差も拡大した。この激しい競争のなかで、ハリアーは売れ行きを伸ばしている。

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