激安だけど見栄を張れる! 禁断の激安中古輸入車5選

■先々代メルセデス・ベンツSクラス(W221)

メルセデス・ベンツSクラス(W221)
メルセデス・ベンツSクラス(W221)


■販売期間:2005~2013年
■中古車相場:60万~560万円

W221型ベンツSクラスの中古車情報はこちら!

 カーマニアのことは置いといて、一般人を「おおっ! 」と思わせるには、やはりなんといってもメルセデス・ベンツが一番である。いや、ここはひとつ「ベンツ」と呼びたいところだ。

 そのベンツのなかでも(マイバッハを除けば)トップ・オブ・トップのモデルである「Sクラス」こそ、人に「おおっ! 」と言わせる絶大なパワーを有している。

 Cクラスあたりを買っても、「あら、お隣の山田さん、主任から係長になったのかしら? 」ぐらいにしか思われないのが関の山だ。

メルセデス・ベンツSクラス(W221)
メルセデス・ベンツSクラス(W221)

 本来であれば近所のベンツディーラーで1293万円のS400d 4MATICあたりを買いたいところだが、当然そんなおカネはないため、ここで狙うべきは2世代前のSクラス、W221型になる。

 これの次の世代であるW222型(2013~2020年)は中古でもまだ少々高く、これの前の世代であるW220型(1998~2005年)は、さすがに全身から古臭くて貧乏なオーラがにじみ出てしまっている。

 だが先々代であるW221は、ベンツSクラスとしては破格のロープライスで狙えるにもかかわらず、まだまだ割とハイソなオーラを放っているのだ。

メルセデス・ベンツSクラス(W221)のコクピット
メルセデス・ベンツSクラス(W221)のコクピット

 とはいえ車両価格60万円ぐらいから狙える底値圏の個体はさすがにボロさが目立つため、カーマニア以外のパンピーにも「あ、安い中古車だな」とすぐにバレてしまう。

 そのため車両価格100万~150万円ぐらいでゾーニングを行い、そのなかで、なるべく内外装のコンディションが悪くない個体をじっくり探すのが、この場合の勝利への道だ。

 そのうえでの注意点は下記のとおりである。

●社外パーツでドレスアップされている個体は安っぽく見える。フルノーマルまたはノーマルに近い個体を探すべし
●納車時に磨きとコーティングを行って、ボディをなるべくツヤツヤにせよ
●つるっぱげタイヤは危険なだけでなく、貧乏ったらしく見える。アジアンタイヤでも構わないので新品に交換を!(格安中古車のタイヤはたいていつるっぱげだ)
●そのうえで、日頃の洗車を怠るべからず(ホコリだらけだと安く見える)
●変な改造をすると安っぽく見える。ノーマル状態を保つべし
●腐っても(?)SクラスはSクラス。部品代は高いということを覚悟しておくべし

 もちろんこのほか、購入前の各部チェックや納車時の整備、また購入後の定期的な点検と整備が重要であることは言うまでもないが、本稿はそこを語るものではないのでバッサリ割愛する。そのあたりは各自、常識に基づいて行動されたい。

■先代メルセデス・ベンツEクラス(W212)

メルセデス・ベンツEクラス(W212)前期型
メルセデス・ベンツEクラス(W212)前期型
メルセデス・ベンツEクラス(W212)後期型
メルセデス・ベンツEクラス(W212)後期型


■販売期間:2009~2013年5月(前期型)、2013年6月~2016年(後期型)
■中古車相場:60万~390万円

W212型ベンツEクラスの中古車情報はこちら!

 Sクラスほどの破壊力はないが、「まあまあ程度の破壊力」は十分に備えているのがメルセデスの、いや「ベンツ」の、上から2番目のモデルにあたるEクラスだ。

 先々代のW211型(2002~2009年)であればさらにお安くイケるが、さすがにW211はもう古く、一般的には貧乏オーラを全開で放っている。

 そのため、W211型を買ってしまうと笑われる前に、思わず自分で笑ってしまうかもしれない。

 だがW212型であればギリギリ大丈夫だ。キレイなW212型でさえあれば、カーマニア以外からは「あら、山田さんベンツ買われたの? 凄いわね(係長から課長になったのかしら……?)」と見られることは間違いない。

メルセデス・ベンツEクラス(W212)前期型
メルセデス・ベンツEクラス(W212)前期型
メルセデス・ベンツEクラス(W212)後期型
メルセデス・ベンツEクラス(W212)後期型

 もちろんそれでもカーマニアの目はごまかせず、「……あれは100万円ぐらいで売ってる2011年式のE350ブルーエフィシェンシーアバンギャルドだな」とすぐバレるわけだが、なに、まったく気にする必要はない。

 なぜならば、そんな細かいことを知っているカーマニアの数など、日本の全人口の1割にも満たないからだ。たいていの人から見れば「キレイなベンツ=高いベンツ」なのである。

 先代のEクラスを狙う場合も、60万円ぐらいの底値系は貧乏オーラと不吉なムードが満点であるため、せめて車両価格100万~130万円ぐらいのゾーンで探すのが、この場合の勝利への道筋となろう(ただしこの価格帯で買えるのは、顔がちょっとダサい前期型。本当は後期型のほうが金持ちっぽく見えるのだが、仕方ない、ここは我慢だ)。

メルセデス・ベンツEクラス(W212)のコクピット
メルセデス・ベンツEクラス(W212)のコクピット

 そして注意点もSクラスと同じである。変な改造がされていない個体をキレイに磨いて、タイヤも替えて、洗車しながら上品にゆったりと運転していただきたい。金持ちでないとしても、気分だけは「金持ちケンカせず」の精神で行くのだ。

 間違っても先代Eクラスの前期型でオラオラ運転はしないように。「型遅れのベンツやビーエムでオラオラ運転してる奴ほど、ダサくて貧乏に見える奴はいない」と覚えておこう。

 だが逆もまた真なりで、型遅れのフルノーマルベンツでゆったり上品に走っていれば、周囲は「……地主か?」と勘違いしてくれるかもしれない。

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