■現行国産&輸入ホットハッチCセグメント ベスト3
●Cセグメントになると、一気にパワフルで過激なホットハッチが集まる。このベスト3争いは熾烈!
このクラスの一部は、もはやホットハッチの枠を超えて、高性能車がたまたまこのクラスに収まっているという状況になってきた。
その急先鋒であるAMG A45は、2Lで421psという恐るべきパワーを引き出している。0-100km/h加速が4秒を切るなんて、もはやスーパースポーツなみだ。
実際にドライブしてもインパクト満点!
エンジンはまさに全域パワーバンドのようなフィーリングで、レスポンスも吹け上がりもサウンドも素晴らしい!
シャシー性能もズバ抜けている。ハンドリングは極めて俊敏で、引き締まった足回りがタイヤを路面に押し付けながらフラットな姿勢を強制的に保ってくれる感覚があって、ウェット路を全開で攻めても全然不安がない。
超ホットであるうえに完成度もめっぽう高い。むしろホットハッチという、やや軽い言葉で呼ぶのがはばかられるほど別格的にスゴイ。
●大いに悩む2~3位。ルノーか、MINIか!?
というわけでベストはすんなり決まるが、2位以下が難しい。日本の雄・シビックタイプRも、まだ売っていればぜひ入れたかったが、売り切れということで今回はナシ。アウディS3の新型も発売直後のため入れないことにする。
やがて日本に上陸する新型ゴルフRやGTIの動向も気になるところだが、そんななかで目が向くのは、やはりメガーヌR.S.とMINI JCWだ。そしてこの2台のどちらを上にするのかも非常に悩ましい。
エンジンは直近のマイナーチェンジでメガーヌR.S.の量販モデルも300psに達したが、MINI JCWが306ps(BセグのMINI3ドアは231ps)と一歩リード。
0-100km/h加速もメガーヌR.S.の5.7~5.8秒に対し、4.9秒~5.1秒のMINIのほうがだいぶ速く、排気量200ccの差もあってか、動力性能はMINIに軍配だ。
標準モデルと大きく差別化されたJCWのルックスも、いかにもという感じ。完成度の高い高性能モデルという印象もあるメガーヌR.Sに対し、JCWはハッチャケていて、その点でもホットハッチらしい。
一方、メガーヌR.S.は、ニュル量産FF車最速という、わかりやすい“勲章”を持っている。
それを実現するための一環として、ホットハッチの世界ではほかにない4輪操舵システムを搭載しているのも特徴だ。空力もF1ゆずりの相当なことをやっている。
直線ならMINIだろうが、コーナーの数が増えるほど、メガーヌR.S.のほうが速いはず。
これが20世紀の価値観だと、ホットハッチとしてはMINIのほうが偉いという話になるのだろうが、2021年だとメガーヌR.S.を上としてよいのではと思う。
カローラスポーツやインプレッサSTIなど日本勢も完成度の高いスポーティなクルマの名前が並ぶが、「ホットハッチ」というよりも「ハッチバックの上級グレード」という印象。
ホットハッチとは、もっと特殊なものであり、わかりやすい「ホット」を持っているべきだ。
その点では実はリーフNISMOがいいセンいってるような気もしたのだが、さすがにMINIやメガーヌより上ということはないかな。
【画像ギャラリー】本文で載せきれなかったモデルも含め、いま乗っておきたいオススメハッチバックをギャラリーでチェック!!!
コメント
コメントの使い方