オデッセイなど名門車生産終了を決めたホンダの国内販売戦略の行方


■今後の自動車メーカーの生き残り策とは?

ホンダに限らず、今後の自動車メーカーは車種の選択と集中を余儀なくされるだろう

 この寂しい状況は、果たしてホンダに限った話なのだろうか。ほかのメーカーでも、同じような流れが生まれるのではないだろうか。

 今はトヨタまで国内の全店が全車を扱う体制になり、ホンダと同様、車種間の販売格差が拡大している。ヴェルファイアの売れ行きは、姉妹車のアルファードに比べて約10%まで落ち込み、先ごろバリエーションを大幅に整理した。プレミオ&アリオンやポルテ&スペイドなどは廃止された。トヨタでも車種のリストラが進む。

 今後のメーカーは、車種を減らしながら、クルマの魅力とブランドイメージを保たねばならない。1車種が幅広いユーザーから支持され、好調に売る必要がある。そこには環境対応や自動運転とは異質の難しさがあるだろう。先進技術が進化しても、クルマとしての商品の魅力が薄れたら、購入する価値の高い商品とはいえない。

 この困難なチャレンジを見届けられるのは、クルマ好きとして幸せなことかもしれない。狭山工場の閉鎖とオデッセイなどの廃止が、ホンダの新しい魅力を生み出す契機になると信じたい。

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