もしオデッセイとステップワゴンがなかったらホンダはどうなっていた? “良きバランス役”を失う意味

もしオデッセイとステップワゴンがなかったらホンダはどうなっていた? “良きバランス役”を失う意味

 ホンダが狭山工場を閉鎖するのに伴い、オデッセイも生産終了することになった。狭山工場では、オデッセイ、ステップワゴン、レジェンド、クラリティを生産しており、ステップワゴンはほかの工場に移管するが(販売店では「寄居工場だろう」という)、残りの3車種は生産を終える。

 工場の閉鎖に伴って商品の生産を終えると、場当たり的な印象を与えてしまう。工場は商品を生産するために存在するから、商品の終了に伴って工場も閉めるなら理解できるが、その逆は理屈が通らない。

 特にオデッセイは、2020年11月に、比較的規模の大きなマイナーチェンジを実施。その後は月平均で1500台前後を登録している。人気車ではないが、オデッセイの価格は350万~450万円と高い。この価格で毎月1500台前後を登録できれば、不人車とはいえない。

 特に今のホンダでは、売れ筋車種がN-BOXを筆頭に低価格化している。売れ筋価格帯が350万円を超えるLサイズの車種では、オデッセイの販売比率は圧倒的に多い。今後、オデッセイが廃止されると、ホンダの高価格車の売れ行きまで壊滅的に減ってしまう。

 そこで、ホンダの救世主でもあったオデッセイとステップワゴンが仮に販売されていなかったら、今のホンダはどうなっていたのか、ということを考えてみたい。

文/渡辺陽一郎
写真/HONDA

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